うわぁ。ヴァレアント(VRX)、ひょっとすると潰れるかも。今度は「スパイダーマン」疑惑かよwww 逃げとけよ、バイオ株。

いまアメリカは日曜日の夜ですけど、明日朝のヴァレアント(ティッカーシンボル:VRX)のカンファレンスコールの直前に、ウォールストリート・ジャーナルが爆弾を投下しました(笑)

ヴァレアントは取引先の薬局を、ひそかに自ら設立し、架空の売上を計上できるようにいろいろ工作していたのではないか? ということを、その記事は指摘しているのです。

ヴァレアントが設立した薬局とはアリゾナ州フェニックスが住所となっているフィリドアなるペーパー・カンパニーです。

そこへヴァレアントの社員、ビジャル・パテルが派遣され、いろいろ会社設立の手続きやお薬の注文の発注手続きを確立する指導をしていたらしいのですが、ビジャルがフィリドアの社員としてメールをやりとりする際は、ピーター・パーカーという名前を使用していたそうです。

ピーター・パーカーというのはスパイダーマンの普段の姿を指します。

Spiderman50

(出典:ウィキペディア)

先週、空売り筋、シトロン・リサーチが「ヴァレアントは架空の薬局を設立し、インボイスなしでその会社と商取引があったように見せかけている」と指摘したので、月曜日の朝8時から、会社側がその釈明のカンファレンスコールをする予定になっていたところです。

ペーパー・カンパニーを設立して在庫の一部を「飛ばし」たりする手口は、エンロン事件を彷彿とさせます。そういえばエンロンが設立したペーパー会社はJEDIなど、スターウォーズのテーマで統一されていたのが思い出されます。

ヴァレアントは「うちは創薬のためのR&Dなど、しない。なぜなら研究開発費を費やして新薬が出来なければ、それは業績悪化につながり、株主の利益に反するからだ」ということを公言してはばからない企業でした。その代り他の製薬会社を買収し、そのあとで買収先企業がすでに販売している薬の薬価を値上げすることで業績をどんどん良くする……そういう手法を前面に押し出していたわけです。

ヴァレアントのCEOはJ,マイケル・ピアソンという男で、こいつはマッキンゼー出身です。カリスマ経営者という触れ込みも、エンロンをムチャクチャにしたジェフリー・スキリングと酷似(笑)

問題はヴァレアントは買収に次ぐ買収で大きくなった会社なので、バランスシート上に300億ドル近い負債がある点です。

もし帳簿に粉飾があったとなればお金の貸し手は黙ってないと思うけど、いかが?