マクドナルド株(ティッカーシンボル:MCD)は過去4年近くもボックス圏をウロウロしていました。しかし先日発表された第3四半期決算をきっかけに、新波動入りしています。

MCD

同社はチキンナゲットの衛生管理に関するSNSでの風評被害などがあり、既存店売上比較が低迷しました。とりわけ日本では苦戦しています。

しかし今年からスティーブ・イースターブルックがCEOに就任し、同社の経営に新風を吹き込んでいます。先の決算発表では既存店売上比較は+4%と予想を大幅に上回りました

下はCNBCとのインタビューです。



この動画では、7月1日から各州の自社店舗に関し、最低賃金より1ドル高く賃金を設定するよう指示したことに言及されています。これは社員の士気向上に役立ちました。

また食材へのインフレ圧力に対応し、コスト増を吸収するため、売上高を伸ばすことに専念していると説明しています。とりわけ営業キャッシュフローを伸ばすことにフォーカスした経営を目指しています。

かねてからフランチャイジーから「メニューが複雑すぎる」という批判がありましたが、これについてはここ8か月くらい、フランチャイジーと討議を重ね、メニューをどうシンプル化するか? という問題に取り組んできました。その答えのひとつとして「オールデイ・ブレックファスト」を導入したのです。これはフランチャイジーの98%が賛同しました。

現在は、宅配アプリなどの整備を進めています。

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