フリーポート・マクモラン(ティッカーシンボル:FCX)が第4四半期決算を発表しています。

EPS:予想-19¢、結果-2¢
売上高:予想38.2億ドル、結果38.0億ドル


第4四半期のキャッシュ・コストは銅が$1.45/ポンド、原油が$16.17/バレルでした。2016年のキャッシュ・コストの予想は銅が$1.10/ポンド、原油が$15/バレルを見込んでいます。

フリーポート・マクモランはキャッシュを温存し、債務をなるべく返済するため、今年以降の設備投資計画を大幅に削減します。

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銅市場の見通しに関しては「投資家が考えているほど過剰な供給は無い」というコメントが経営陣から出ました。具体的には、世界トータルで見た在庫は去年の2月より低いし、現在の水準は1日当たりの銅消費量に換算して8日分に過ぎないということです。

また銅山は新しい発見が無く、また現在の推定埋蔵量を実際に生産に転換しようと思うと大がかりな先行投資が必要となります。そして投資をした場合でも、それが出荷できるまでには何年も時間がかかります。

これらのことから銅市場に対する市場参加者の悲観は行き過ぎているとフリーポートでは考えています。

しかし市場価格が低迷している以上、フリーポートはマーケットの実勢に従い、キャッシュを温存し、また場合によっては資産売却や株式の発行などで長期にわたってサバイバルできる道を考えてゆくとコメントしています。

インドネシアのグラスバーグ銅山は、いま採掘権の契約が更新時期にあたっており、これに際して色々なニュースがインドネシアで報道されています。その中にはインドネシア政府関係者の汚職疑惑なども含まれており、「インドネシア政府とフリーポートとの過去30年にも及ぶ関係が、なあなあ過ぎるのではない?」という疑いの目が掛けられています。

それが一部の報道機関をして「採掘権更新交渉が難航している」という解釈につながっていますが、フリーポートでは契約更新に自信を持っています。

また契約更新に際してグラスバーグ銅山の株式を一部インドネシア政府に譲渡するという話もあります。フリーポートのインドネシア現地法人、PTFIは簿価として160億ドルの価値だとフリーポートは考えています。そして究極的にはその26%程度をインドネシア政府に譲渡する考えを持っています。

契約更新に際しては、新しい精錬施設建設のための手付金を支払う必要があるとの新聞報道があります。フリーポートは銅価格、原油価格低迷の折、高水準の負債を市場は嫌気しています。したがってこの手付金をねん出するのは骨が折れると予想されます。

メキシコ湾における新海油田の開発に関しては、既に生産をしている油井に関してはキャッシュフローを得るために生産を続けますが、新しい試掘は全てストップします。