大手法律事務所、クラヴァス・スウェイン&モーアが、ほぼ10年ぶりに、ロー・スクールを出たばかりの新入社員の給与をベースアップすると発表しました。ベースアップ幅は+12.5%です。

クラヴァスはJPモルガン、アメリカン・エキスプレスなどの優良顧客を抱える法律事務所で、いわゆる「白い靴(White shoe)」企業として有名です。

クラヴァスは、縁故や付き合いや裕福な家庭の出身かどうか? などに関係なく、実力に応じて報酬を決める「クラヴァス・システム」を最初に導入した法律事務所として知られています。

今回のクラヴァスのベースアップに呼応するカタチで、ライバルの大手法律事務所も次々に初任給を引上げることが予想されます。

リーマンショックで、大手法律事務所の商売はかなり減少しました。

それ以前は住宅ローン証券の組成に際し、沢山の仕事があったのですが、それが壊滅的な打撃を受けたのです。

このため大手法律事務所の中には、数年間新規採用を見合わせるところも出ました。

折から2000年代に入ってロー・スクールへの入学者が増え過ぎていたので、供給過多と、突然の求人の激減で、就職できない学生が続出しました。

多額の借金を背負ってロー・スクールを出た学生の中には、たちまちローンの返済に困ってしまう人も出たのです。

この「弁護士不況」の影響で、ロー・スクールへの入学者は年々減少してきました。

今回のニュースは、少なくとも業界トップの法律事務所においては、需給のバランスが均衡したという風に理解できると思います。

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