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CFDは「FXの株式版」です。

ここでCFD(Contract for Difference)とはコントラクト・フォア・ディファレンスの頭文字を取ったもので、差金決済取引の意味です。

差金決済取引とは、少額の証拠金を積むことで大きな投資ポジションを建てる取引形態を指します。

CFD取引でどのくらい大きなポジションを建てさせてくれるか? ということは、証券会社が決めます。

普通の株式を売買する際、個人投資家の出した売買注文は、東証などの取引所につながれます。

この場合の証券会社は「連絡係」の役目だと思えば良いでしょう。この取引形態を「委託」と呼んだり、「ブローカー業務」と呼んだりします。

これに対してCFD取引の場合、皆さんがある銘柄を買いたいと思った際、それを「売った!」と宣言するのは証券会社そのものなのです。

つまり売り手が証券会社であり、その意味で証券会社は取引の当事者として振舞っているのです。

証券会社は個人投資家に対して売り向かい、ないしは買い向かったポジションをヘッジするために、いろいろな手法を使います。でもその細かい点は別に個人投資家が知る必要はありません。

このように煩雑なヘッジ作業を全部証券会社に任せてしまい、トレードの結果だけを享受するCFDの仕組みは、シンプルであり、美しいとさえ言えます。

CFD取引で個人投資家が手に入れられる利便性をまとめると、次のようになります:

1. スピード(Speed)
2. カンタンさ(Simplicity)
3. 建値の明瞭さ(Transparency)
4. 狭いスプレッド(Competitive pricing)
5. レバレッジ(Leverage)
6. 売りからでも入れる(Short position)

CFDは基本、短期売買のためのツールです。またトレードに際しては、以下のルールを守ると怪我が少ないでしょう。

ルールその1. 最初は1回に建てるポジションを手持ち投資資金のうちの7分の1程度に抑えること
ルールその2. ポジションを立てたら、すぐに損切りの逆指値(=これをストップ注文と呼ぶこともあります)を用いること
ルールその3. 慣れるまではオーバー・ナイト(=翌日まで持ち越し)のポジションを残さないこと