僕はめったに他のブロガーの記事は紹介しないのだけれど、下の記事はたいへん興味深かったです。



ポケモンGOに殺されるアプリ市場と広告市場

さて、銘柄的に、どの企業が一番影響を受けるか? という問題ですが、フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)、ツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)、LINE(ティッカーシンボル:LN)あたりでしょうね。



フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)は7月27日(水)引け後に決算発表する予定です。コンセンサス予想はEPSが81¢、売上高が60億ドルです。

ちなみに第1四半期決算ではEPSが予想62¢に対し77¢、売上高が予想52.6億ドルに対し53.8億ドル、売上高成長率は前年比+51.8%でした。

デイリー・アクティブ・ユーザー数は10.9億(前年比+16%)、モバイルDAUは9.89億(前年比+24%)、マンスリー・アクティブ・ユーザー数は16.5億(+15%)、モバイルMAUは15.1億(+21%)でした。

今回の決算発表ではWhatsAppなど、フェイスブック本体以外の課金戦略の進捗に注目が集まると思います。それと同時に「POKEMON GO」サービス開始以降にフェイスブックのユーザー・アクティビティにどのような影響が出たか決算カンファレンスコールで質問が出るでしょう。


ツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)は7月26日(火)引け後に決算発表する予定です。コンセンサス予想はEPSが9¢、売上高が6.07億ドルです。

ちなみに第1四半期決算ではEPSが予想10¢に対し15¢、売上高は予想6.08億ドルに対し5.95億ドルでした。

また月次アクティブユーザー数は予想3.08億人に対し3.1億人でした。

今回の決算では手詰まり感のあるユーザー成長ならびに課金戦略に対し、同社がどのような手を打つのかが注目されます。同社の場合も、「POKEMON GO」からの悪影響が懸念されます。

LINE(ティッカーシンボル:LN)は、未だIPOして日が浅いです。決算発表日はセットされてないと思います。普通、ある企業が株式を新規公開した後の、最初の決算発表は、たいへん重要です。ここでズッコケると、立て直すのは困難です。IPO後初の決算をしくじったことが原因で、消えて行ったネット企業は、星の数ほどあります。

「POKEMON GO」は日本でのサービス開始が米国より遅かったので、LINEに対する影響は少ないかもしれません。しかし同社の場合、売上高に最も寄与しているのはオンライン・ゲームです。その部分は、「ポケモンGO」に「ぶっ殺される」リスクがあると思います。