先日、ロシアの爆撃機がイラン国内の基地を使用しはじめたことを紹介しました。しかし早くもこの協調関係は崩れたようです。

その理由ですが、ロシアが声高に「我々はイランの基地から飛び立ち、ISISを爆撃している!」ということを宣伝したので、イラン国内から「なぜロシアに基地を使用させるのだ」という世論が湧き上がったことが原因のようです。

イラン側は「ロシアは、イラン基地使用をこれみよがしに喧伝しまくっている。これは傲慢で、紳士的じゃない態度だ」としています。

イランの国民は列強に対して歴史的に深い猜疑心を抱いています。これはアメリカに対しても、イギリスに対してもそうだし、ロシアにもあてはまることです。

そういうイラン国内的にセンシティブな問題であることに、ロシアの配慮が足らな過ぎたというわけです。

逆に言えば、「なぜロシアはそこまで対外軍事面での成果をアピールしなければならなかったのか?」という素朴な疑問が湧きます。

それはプーチン大統領のパワー・ベースを脅かす、不穏な動きがロシア国内に出ているからかも知れません。つまり関心を外にそらす意図があるというわけです。