最近のネット上の話題をみると、まずオリンピックがSNSを賑わしていますよね。これはわかるとして、「貧困」というワードも、いやでも目に飛び込んできます。

僕は1982年に大学を卒業してから、殆どを海外で過ごしてきました。かれこれ34年になるけれど、そのうち日本で暮らしたのは通算しても2年と少しくらいだと思います。

だから……完全に浦島太郎になってしまっている。

そのせいだと思うけど、ネット上で「貧困」、「貧困」という文字が繰り返されると(えーっ!? 本当に、そうなの?)と、素直に受け入れられない自分が居ます。

そこでデータを当ってみると……ヒドイわ、これは(笑)

まずOECDのデータベースの貧困比率(Poverty Rate)。

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ここでの定義は「全人口のメジアン家計収入の半分しか収入が無い家計を貧困線(poverty line)とし、それ以下の人の比率」となっています。このグラフは一部抜粋であり、OECDのデータベースでは全部で33か国載っています。日本はそのうちワースト4

うーん。

それで政府が家族や子供などに対し健康、住宅、チャイルドケアなどに対しどれだけ公的扶助(Family Benefit Public Spending)を出しているか? を調べると……

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日本の公的支援はOECD平均(GDPの2.23%)よりずっと少ない(1.34%)ことがわかりました。

そもそも日本経済は元気がないので、家計の可処分所得も、増えてない。

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2000年以降の可処分所得成長率は日本の場合、わずか0.63%で、米国(2.17%)や英国(1.86%)に遠く及びません。それに「アベノミクス」になってからも成長率はどんどん落ちている……。

その一方で、健康保険料、国民健康保険料、国民年金保険料などから構成される社会保険料控除(アメリカなど外国の場合、それは社会保障払込金social security contributionと呼ばれます)をどれだけ国民が政府に納めているか?をみると……

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まあこんな感じで日本の国民の負担はどんどん大きくなっています。

うーん、やっぱり大変なんだなぁということを実感した次第。

【追記】また「はてな」の低能がクソリプしているので書いておく
おい、そこのnekora、「国際比較している馬鹿……」とか偉そうに書いているけど、こっちはOECDがここで使っている「貧困比率」の定義を、本文中ではっきり示している。そうだ、これは国際比較だ。OECDの原典も、国際比較している。それじゃOECDは意味のない比較をしているのだろうか? それは、そうじゃない。これは「その国の福祉が、どのくらい弱者に冷たいか?」の国際比較なんだよ。

僕はね、日本という国は、もうすこし国民全体としてのまとまりを重んじ、弱者にあたたかい国だと思っていた……そういうコトだ。

それは、意味の無いことかい?





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