今夜、米国の9月の雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数のコンセンサス予想は17.2万人です。

このコンセンサスの数字も大事なのですが、もっと大事なのは「最低でも15万人をクリアする」という事だと思います。

いまから、今年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)のある12月14日までに、3回、雇用統計の発表があります。そのひとつひとつの発表で、非農業部門雇用者数が15万人をクリアできれば、12月14日に0.25%の利上げが成就するというわけです。

この説を唱えているのはJPモルガンのマイケル・フェローリです。でも他のエコノミストもこれに近い意見が多いです。だから「今後、毎回、15万人を上回ること」というのが、利上げのために必要な条件としてウォール街で意識されているのです。

思い出してみれば9月の雇用統計の発表の際は「非農業部門雇用者数で19万人を超えていれば利上げ」ということをジャクソンホール・シンポジウムに出ていたWSJのジョン・ヒルゼンラースがテレビで発言し、そこへ市場参加者のエクスペクテーション(期待)が、アンカー(投錨)されました。

結果的には15.1万人でしたので、利上げは出来なかったわけです。

すると今回は「19万人」ではなく「15万人」だから、ハードルは下がったという風に言えるでしょう。でも、1回のとりこぼしもなく、毎回、15万人をクリアするのは、ちょっとしんどい気もします。

ちなみにフェデラルファンズ・レートから逆算される12月14日のFOMCでの利上げ確率は、今日現在、63.4%(55.1+8.3)となっています。

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