AT&T(ティッカーシンボル:T)がタイムワーナー(ティッカーシンボル:TWX)と買収交渉を進めています。

poster_3_fury_road_mad_max_by_cesaria_yohann-d8rd450

早ければ今週末にもディールが発表される可能性があります。一部の報道では提示価格は110ドル前後になる模様です。

AT&TはディレクTVを傘下に収めた関係で、ワイヤレス・プラットフォームが充実しており、コンテンツを欲しがっています。特にミレニアル世代は自分の好きな時に、TVコマーシャル抜きで良質のエンターティメントを楽しみたいという消費態度を持っており、そのニーズに応えるためにはコンテンツを自社で持つことが好ましいというわけです。

タイムワーナーは、自社の製作したコンテンツを配給してくれるアフィリエート契約の更新を一通り済ませたので、契約更新を巡る不確実性が無くなりました。つまり一番高い値段で自分を身売りすることができるわけです。

いま米国の巨大メディア企業を見回した場合、当然、ウォルト・ディズニー(ティッカーシンボル:DIS)が最大なのですが、これは大きすぎて買収できません。またそれ以外のメディア企業は一族による支配など、株主構成が複雑なところが多く、簡単に買収できる企業はタイムワーナーしかありません。

それが今回、AT&Tがタイムワーナーに白羽の矢を立てた理由だと思います。

タイムワーナーは次の三つの部門から構成されています:

ターナー:ケーブル・ネットワーク
ホーム・ボックス・オフィス(HBO):プレミアム・ペイTV、ストリーミング
ワーナー・ブラザーズ:映画、テレビ、ビデオゲーム

2

このうちターナー・ブロードキャスティングにはCNN、TNT、NBA.comなどが含まれています。

150325082152-social-gfx-cnn-logo-large-169

HBOは「ゲーム・オブ・スローンズ」、「ガールズ」などのプログラムを製作しました。

games-of-thrones

ワーナー・ブラザーズは「バットマン」、「ハリー・ポッター」、「スーパーガール」、「マッドマックス」、「アメリカン・スナイパー」などの作品があります。

Supergirl promo

fb_share

今回のディールは重複部分が無いので、司法省から咎められる可能性は低いと思います。

このディールを機会に、玉突き的に、たとえばCBSとバイアコムが合併するなど、他のディールを誘発する可能性もあります。

1