3月24日(金)午後、下院共和党は下院共和党ヘルスケア・プランを1回も投票にかけることなく、断念しました。

トランプ大統領の談話からすると「10から15票足らなかった」そうです。

ということはトランプ大統領の働きかけにもかかわらず、下院共和党の財政保守派、フリーダム・コーカスのメンバーたちは、殆ど意見を変えなかったということです。

これでオバマケアが生き残ることが確定しました。

トランプ大統領は談話の中で「ポール・ライアン下院議長はとても頑張った」とコメントし、今回の失態の責任をポール・ライアン、ならびに彼の親友であるラインス・プリーバス大統領首席補佐官になすりつけることは控えました。

ポール・ライアン下院議長は「今後は国境の壁、軍事予算、連邦債務上限の引上げ、インフラストラクチャ、そして税制改革に取り組む」と発言しました。

これに対しトランプ大統領は「次は税制改革だ!」とコメントしました。(両者の間で、順番が違うことに注目!)

実際のところ、税制改革の審議に入るためには、まず連邦政府予算を策定する必要があります。下院共和党ヘルスケア・プラン(AHCA)が放棄されたので、ヘルスケア予算の固定という問題に関しては、問題そのものが消え去った(=オバマケアで行くから)ことになります。

これは(AHCAで手間取ったら、どうしよう?)と心配していたウォール街関係者を少し安心させる要因です。

しかし今回のAHCAのぶざまな瓦解を見せつけられると、ちゃんと予算を成立させることができるか心許ないです。

ポール・ライアン下院議長は「(AHCAが頓挫したことで)今後の法案策定は難しくなるが、不可能ではない」とコメントしました。これは(とうぜん、税制改革法案は成立する!)とたかをくくっていた投資家からすると、かなり弱気な発言です。

いずれにせよ、経験ゼロのムニューチン財務長官が言うように「8月までに税制改革法案を成立させる」というのは、だんだん妄想の域に入ってきているように思われます。

少なくとも、債券市場の投資家は、誰もそういう風には考えていません。(なぜなら長期金利は下がっているから)

コイツは…もっと時間がかかりそうだぞ、、、

これが今日の一連のドタバタで、投資家が学んだことだと思います。

投資戦略的には、ドルの先高観は、もっとずっと抑えて考える必要がありそうです。

つぎにエマージング・マーケット、欧州に資金が移ることが予想されます。

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