トランプ政権は4月4日にアサド政権が空からの攻撃で化学兵器を使用したことを受けて制裁の検討に入りました。

レックス・ティラソン国務大臣は報道関係者に対するブリーフィングで「(化学兵器で自分の国民を殺すような人間には)統治者としての資格が無い。アメリカはアサドを排除するための国際協力をリードする準備がある」と語りました。

アサドの空爆により死亡した民間人の検死を行ったトルコ保健省は「犠牲者の肺には過度の液体が確認され、内部出血で死んでいる事から、サリンが使用されたに違いない」と発表しています。

米国による制裁には武力行使の可能性も含まれています。米国の選択肢は多く、最終的にどのような手段が講じられるかはわかりません。

現時点では軍事介入を行う事は正式決定されていません。しかしその可能性は高まっています。既に米海軍のニミッツ級空母USS George H.W. Bushはペルシャ湾に入っており、直ちに作戦行動に入れます。

問題点としては親アサドのロシアが最新鋭の防空システムをシリア国内に建設済みだということです。またロシア空軍はシリア政府軍と緊密な協力関係にあります。

アメリカが避けなければいけないことはシリアを叩く際にロシア軍にも被害が及ぶことです。

もし間違ってアメリカがロシア軍に危害を及ぼせば、米ロ関係だけでなくISIS掃討作戦にも悪影響が出てしまいます。

するとアメリカは無難な、限定的な方法で制裁を加える以外には無いと見ることも出来ます。

一例としてアサド政権のコマンド&コントロール・システムを破壊するというような方法が考えられます。

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