7月11日、アラブ諸国から断交され孤立中のカタールがアメリカとの間でテロ資金規制強化覚書を交わしました。

これはアメリカ側が「カタールは、もうじゅうぶんテロ対策を講じている」とシグナルし、カタール批判のグループから抜けたことを意味します。

サウジアラビアやアラブ首長国連合は「アメリカは我々の肩を持ってくれるだろう」と期待していたわけだけれど、アメリカは「そろそろ仲直りしなさい」と、やんわりこれらの国々にプレッシャーをかけているのです。

サウジアラビアにとり、アメリカは絶対にご機嫌を損ねてはならない相手です。

そのアメリカはカタール問題をエスカレートする気は、サラサラ無いことを表明しています。

この和解を斡旋しているのは、他でもないレックス・ティラーソン国務長官であり、彼は元エクソン・モービルのCEOで、カタール・プロジェクトにも関わった人物です。

ティラーソン国務長官のメンツをつぶすようなことをサウジアラビアがしたら、サウジアラムコのIPOは頓挫します。

その場合、サウジアラビアは政局混迷から内乱すら起こりうるでしょう。

今回の覚書調印を境に、カタール問題は沈静化へ向かうはずです。

マネックス証券



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