2030年までにEVは現在の約25倍の2,500万台に増えると予想されています。

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(出典:ブルームバーグ)

EVは電池を必要としますが、その構造は下の図のようになっています。良く知られているリチウムだけでなく、ニッケルとコバルトも使用されていることがわかります。

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(出典:ブルームバーグ)

ひとつのテスラ「モデルS」に、AA電池約7千個に匹敵するリチウム・イオン電池が必要となります。

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(出典:ブルームバーグ)

重量に換算するとリチウムはボウリングのボール程度(7㎏)の重さで、ニッケルの方が大量に使用されます。

リチウムはふんだんに存在するので、EV普及によりリチウム需要が増えてもバッテリー価格の上昇にはつながりません。(赤)

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(出典:ブルームバーグ)

しかしプレッシャーはコバルト(緑)やニッケル(水色)で感じられるわけです。

ニッケル価格は安値をウロウロしています。ニッケルはクローム・メッキやガス・タービンなどに使用されます。まだEV向け電池の需要は、ニッケル相場の需給に殆ど影響を与えていません。

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(出典:KITCO)

世界で最大級のニッケルの生産会社は、ロシアのノリリスク・ニッケル、ブラジルのヴァーレ(ティッカーシンボル:VALE)、オーストラリアのBHPビリトン(ティッカーシンボル:BHP)です。このうちヴァーレとBHPビリトンは鉄鉱石などが主になりますので、ニッケルが売上は利益に占める比率は微々たるものです。従って、ニッケルの切り口で投資するには不適です。

コバルトはグレンコア、ヴァーレなどが主な生産者です。グレンコアはコングロマリットなので、コバルトの値動きが株価に反映されません。

つまり「EVで、ニッケルやコバルトが重要になる」という事を、株式市場でプレイするには、ノリリスク・ニッケルを買うのが一番良いことになります。

ノリリスク・ニッケルはロシアのMICEX市場で買う必要があります。日本からだとSBI証券がロシアの個別株を取り扱っています。ロシア市場でのティッカーシンボルはGMKNです。

同社の売上構成です。

1

同社の業績です。たいへん儲かっている会社だということがわかります。

2

【略号の読み方】
DPS 一株当たり配当
EPS 一株当たり利益
CFPS 一株当たり営業キャッシュフロー
SPS 一株当たり売上高


なおバランスシートは鉄壁です。