トランプ大統領が次期FRB議長にジェローム・パウエルを指名するという観測が強まっています。そこでジェローム・パウエルという人について書きます。

彼はプリンストン大学で政治学を専攻し、ジョージタウン大学ロー・センターに進みました。そこでは「ジョージタウン・ロー・レビュー」編集長を務めました。

大学院卒業後、ブティック投資銀行ディロン・リードに就職します。ディロン・リードは、日本人には全然知られていないと思うけど、いわゆる「ホワイトシュー(白い靴)」の、毛並みの良い投資銀行であり、かつてはリーグテーブルの上位を占めていました。

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ジェローム・パウエルがディロン・リードに入った頃、同社ではニコラス・ブレディーが幅を利かせていたと思います。ブレディーはロナルド・レーガンとジョージH.W.ブッシュ大統領時代に財務長官を務めた人です。

その後、ディロン・リードはS.G.ウォーバーグに買収され、ジェローム・パウエルはプライベート・エクイティー・ファンドのカーライル・グループに移籍します。

カーライル・グループはワシントンDCと太いパイプを持っており、防衛産業などにとりわけ強いです。

パウエルはカーライルのパートナーまで行ったので、個人資産も蓄えており、一説には23億円から81億円の資産を持っているそうです。

このように、基本、ウォール街で生きてきた人なので、銀行に対する規制には反対です。これはトランプ大統領の路線とぴったり一致しています。

現在、ジェローム・パウエルはFRBの理事を務めているのですが、在職中、連邦公開市場委員会(FOMC)で一度も反対票を投じたことが無いそうです。つまりハト派であり、なおかつコンセンサス志向が強いというわけ。

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