CNBCによるとNY連銀のウイリアム・ダドリー総裁が2018年のある時点でリタイアすることを近く発表するそうです。

NY連銀総裁はNY連銀の取締役会が指名し、連邦準備制度理事会(FRB)が承認する必要があります。

近くNY連銀取締役会は人選作業に入るものと思われます。

アメリカには全部で12の連邦準備銀行があります。それらのうち、ニューヨーク連銀だけは特別な存在です。なぜならNY連銀にはオープン・マーケット・トレーディング・デスクと呼ばれる部署があり、FRBによる政府証券の買い、ならびに売りオペを実際に行っているからです。

加えて連邦公開市場委員会(FOMC)の際、ニューヨーク連銀総裁は、常に投票権を持ちます。つまり7名居るFRB理事と同じ権力を持っているのです。

これに対し残りの11の地方連銀総裁はFOMCの際の投票権を「持ち回り」でシェアしています。毎年、4名だけが投票権を持つことが出来ます。

まとめると:

FRB理事 7名
NY連銀総裁 1名
持ち回り地方連銀総裁 4名


の合計12名が投票権を持つのです。

ダドリー総裁は2009年からNY連銀総裁を務めています。元ゴールドマン・サックスのエコノミストでした。

なおジャネット・イエレンFRB議長、スタンレー・フィッシャーFRB副議長がFRBを去るので、現在空席になっている3つの理事の席を合せると、常任投票権を持つ8名の半分近くが近く入れ替わることになります。



【関連する記事】
連邦準備制度理事会(FRB)の仕組みについて