セントルイスFRBのジェームズ・ブラード総裁が「コンセンサス2018」カンファレンスに登壇しました。

ブラード総裁は「公的に発行された通貨と、私的に発行された通貨は、同時に流通・共存しうる」と主張しました。

それはある種の「均衡状態」であり、その期間は長いかもしれないのです。

現在、1700種類もの仮想通貨が発行され、乱立状態になっていることに関しては、「ミルトン・フリードマンは私的に通貨が発行できる環境なら、人々は勝手に通貨を発行し始めると主張した。実際、1830年には沢山の私的な通貨が発行されていた。それらの多くは額面よりディスカウントで取引されていた」と指摘しました。

しかし南北戦争時代にそれらの通貨の乱立が終焉し、政府の発行するドルがそれらを駆逐したのです。

最近までアメリカは「一国一通貨」すなわちドルが主に使われている状態でしたが、ブラード総裁は「これからは一国で複数の通貨が使われる状態へとドリフトしているのかもしれない」と述べました。

ある通貨がその価値を維持するためには通貨流通量に上限が設定されており、供給がちゃんとコントロールされていることを消費者に信じさせることが必要です。ブラードはトム・サージェンツによるハイパー・インフレーションに関する研究を引用し、それを説明しました。そこではかつてオーストリアなどで「国民が通貨流通量の上限設定を信じた途端に、インフレはたちどころに収束した」ことが紹介されました。

ある小国が、自国通貨の代りに仮想通貨を採用すれば、その仮想通貨のガバナンスを継承することを意味します。それは通貨政策の独自性を放棄することを意味するとブラード総裁は指摘しました。

さらに誰もがICOできる今日の状況は、通貨発行の参入障壁が無い状態であり、そこでは「ウイナー・テイク・オール」は起こりにくいとブラード総裁は述べました。


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