今日ペイパル(ティッカーシンボル:PYPL)が「スウェーデンのスクエア」というあだ名を持つアイゼトル(iZettle)を22億ドルで買収しました。

これはペイパルにとって過去最大の買収です。

アイゼトルはコーヒーショップ、お花屋さん、ネイルサロンなどのスモールビジネスがお客さんから支払を受ける際、クレジットカードをはじめとした色々な支払い手段を受け付ける端末ならびにシステムを作っています。

スクエア(ティッカーシンボル:SQ)が2018年第1四半期に178億ドルを決済したのに対し、アイゼトルは60億ドルを決済しました。

つまりスケールの面ではスクエアの方が大きいわけです。しかしアイゼトルは欧州、英国、メキシコ、ブラジルなど世界へ展開しており、地域によってはスクエアより大きなプレゼンスを持っています。

ペイパルは主にネットでの決済に強く、スクエアのように商店主にハードウェアを提供する点では遅れていました。従ってアイゼトルはフィジカルなプレゼンスを加速させるという点において理想的な買収です。

一方、スクエアは「スクエア・キャッシュ」アプリによりだんだんペイパルの領域に割り込んでゆこうとしています。実際、最近のアプリ・ダウンロード数では「スクエア・キャッシュ」がペイパルの「ベンモ」を凌駕しているそうです。

また「スクエア・キャッシュ」ではビットコインを購入することが出来ます。ゆくゆくはそれを支払にも使えるようにしたいというのがスクエアの意図です。

ペイメントの市場はフラグメント化されており、消費者は場面に応じて細かく支払い手段を使い分けることが一般化しています。したがって、たとえばビットコインがすべての支払いに取って代わられるというようなシナリオを妄想しているひとは、そもそもペイメントという市場をよく理解してないと思います。

言い直せば複数の企業がひしめきあうのが自然な状態だということ。


pypl


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