今夜ウイーンで石油輸出国機構(OPEC)の総会があります。

焦点は2016年に合意された減産がどれだけ上方修正されるかです。

2014年夏から始まった原油の下げ相場で産油国各国の財政収支は大幅に悪化しました。そこで過剰生産を止め、世界の原油在庫を過去5年間の平均値まで減らそうではないか? という事が協議されました。

そこでの合意は「グローバルで原油生産を2%減らすこと」でした。オリジナルの合意ではそれは180万バレル/日のカットを意味します。

歴史的にOPECメンバー国は協定やぶりをし、こっそり増産するケースが多かったのですが、今回は減産協定を厳格に守るメンバーが相次ぎ、それにベネズエラのように経済危機で計画を大幅に下回る生産しかできない国も現れたことで実際には280万バレル/日近く生産が減らされました

2018年通年ベースでみるとグローバルでの原油の需要は9885万バレル/日、一方供給は9155万バレル/日が見込まれています。つまり需要が供給を楽々上回っているわけです。

このため原油在庫は下のチャートに見るように過去五年の平均値に限りなく近づきました。

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つまり目標達成というわけです。

むしろこれからは余り減産を続けると原油価格が急騰する場面も心配されはじめてきました。サウジアラビア、ロシアなどの国が増産の用意があることをチラつかせはじめたのはそのような事情によります。

現在の市場関係者の予想では60万バレル/日程度の増産が発表されるのではないか? と見られています。

OPECのメンバーは:

イラン
イラク
クウェート
サウジアラビア
ベネズエラ
カタール
リビア
アラブ首長国連邦
アルジェリア
ナイジェリア
エクアドル
ガボン
アンゴラ
赤道ギニア
ナイジェリア(減産合意外)
リビア(減産合意外)

です。

非OPECのオブザーバー国として:

アゼルバイジャン
バーレーン
ブルネイ
カザフスタン
マレーシア
メキシコ
オマーン
ロシア
南スーダン
スーダン

があります。

このうち増産に賛成な国は緑色でハイライトしました。増産に反対な国は赤色でハイライトしました。


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