アトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)はプロジェクト・マネージメントならびにコラボラティブ・ソフトウェアをクラウドを通じて提供する企業です。本社はオーストラリアにありますがアメリカにも株式を上場しています。

team

同社の「ジラ(Jira)」は世界で最もポピュラーなソフトウェア・デベロッパーのコラボ・ツールです。ソフトウェア開発の計画立案、進捗のチェック、リリースの管理をリアルタイムで行います。

ユーザーひとり当りの月額使用料はわずか7ドルから10ドル程度です。導入コストが安いので、まず企業のヘルプデスクが利用しはじめるケースが多いです。

同社は「まず入り込み後で拡張する(Land and expand)」というマーケティング戦略を用い、ユーザーの初期コストをなるべく低く抑えることで、とりあえず先ず使ってもらうことを優先します。ソフトウェアは簡単にダウンロードできます。そして会社の同僚にもバイラルにダウンロードの輪を広げる手法を取ります。

同社のソフトウェアはユーザー・フレンドリーなインターフェースになっています。アトラシアンは営業部隊を持っていないため、固定費が低いです。

同社の顧客はデートアプリの「Tinder」、米国国防省など多岐にわたっています。現在の顧客数は11万です。

アトラシアンは去年、ビジュアル・ボードによりプロジェクトを管理する「トレロ(Trello)」を買収しました。

同社は「ジラ」の他にドキュメント・コラボレーションを促進する「コンフルエンス」、コードのバグをエンジニア同士でチェックし合うための「クルーシブル」、グループでチャットやビデオができる「ヒップチャット」などのサービスを展開しています。

さて、昨日、アトラシアンはスラック(Slack)と業務提携を発表しました。

スラックは社内のチャットやアプリ使用のツールで、過去の履歴もスッキリと整理、検索することが出来ます。

50万社が無料プランを利用しており、課金プランは7万社に採用されています。週間アクティブ・ユーザー数は800万人に上ります。

これは乱暴に言えばこれまで自社で開発・展開してきたグループ・チャット&ビデオのサービスをやめてしまい、スラックに乗り換えることを意味します。

すでにスラックは世界の多くの企業で使われているため、それに便乗したほうが相乗効果が高いわけです。この戦略転換はアトラシアンの普及を加速させると思われます。

昨夜発表されたアトラシアンの第4四半期(6月期)決算はEPSが予想12¢に対し13¢、売上高が予想2.33億ドルに対し2.44億ドル、売上高成長率は前年比+39.9%でした。

第1四半期のEPSは予想15¢に対し新ガイダンス19¢が、売上高は予想2.52億ドルに対し新ガイダンス2.58~2.6億ドルが提示されました。

2019年度のEPSは予想66¢に対し新ガイダンス77¢が、売上高は予想11.1億ドルに対し新ガイダンス11.46~11.54億ドルが提示されています。


過去記事をチェックするには: MARKET HACK HISTORY VIEW

【お知らせ】
VALUで仮想通貨に関する記事を随時UPしています。

valu_og_white

Market HackのFacebookページに「いいね」すれば最新記事をサブスクライブすることができます。

広瀬隆雄のTwitterInstagramnoteもよろしく。

お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまでお願いします。