まったくありがた迷惑なことです。
最近は医学の発達でフツーの人でも100歳まで生きられるということが言われ始めています。
でも、それって本当に嬉しいこと?
みんなが長生きするということは政府の公的な社会保障制度の負担が増えることを意味するわけで、いまの社会保障制度はみんなが100歳まで生きるというシナリオ下で全員の面倒をみることが出来るようには設計されてません。
すると「細く細く生きる」ことを強いられる未来がやってくる。
「国は、あれをやって欲しい、これをやって欲しい!」そう要求することは簡単です。でも国家が富の再分配の機構である以上、「あちらを増やせばこちらを減らさなければいけない」というのは当たり前の話で、国だけに問題解決を求めるのはおのずと限界があります。
我々日本人の多くは会社に強く「帰属」しており、多くの人は「生きる意味」、「働く意味」を会社に求めます。
しかし正社員として会社にお世話になれる期間はせいぜい45年。あとは自分で「生きる意味」や「働く意味」を見つけないといけません。
すでに会社勤めしている人の中には、自分の存在価値を会社に投影できない人もたくさん居ます。彼らはしたがっていま「生きる意味」や「働く意味」を会社以外の処に探し求めているわけだけど、それは今風の表現に直せばつまり「自分探し」ということでしょう。
僕は老境にさしかかっているのでわかるのですが、いま「自分探し」をしている人はたぶん10年後、20年後も「自分探し」をし続けると思います。つまり「なんとなく、これじゃない」というキモチは、永遠に終わらないということ。
生きる喜びを消費に求めるのも限界があります。何処へ行った、何を喰ったというようなインスタ映えするアクティビティーも究極的には虚しく、不満足を残すばかり。
僕の場合、たまたま投資活動というものに手を染めたので、すくなくともそれにかまけている間は「生きる意味とは……」というような愚にもつかないムダな考えに囚われる心配はありません。
とか絶叫しながら、右往左往していれば良いわけで。
ホンマ、「生きる意味」など考える暇もなく、空爆に逃げ惑う小市民のような体で、エキサイティングな日々を送っておるわけです。
お蔭様で悠々自適というところまではいかないけれど、満員電車に押し込まれることや上司の顔色をうかがいながら残業しているフリをするなどの「偽りの人生」を送る必要からは解放されています。
投資の良いところは、いつも自分の思い通りにはコトが運ばない点です。いわばオンラインゲームのチョーむずかしいやつみたいな。
もちろん、ゲームは簡単、確実なほうがいいという価値観もあるでしょう。でも投資のゲームがそんなにカンタンなら、すぐに飽きてしまうとは思いませんか?
してみれば投資はサイコーの暇つぶしです。
それに均してみれば長期では投資をやっていない人より投資をずっとやってきた人の方がお金がたまるし、冒頭で述べたような情けない自分探しなどで空回り人生を送る心配もないというわけです。
いや、僕の場合、投資そのものがJourney、つまり旅路であり、人生であると言っても過言ではありません。
これは究極のおカネのかからない「行楽」です。
さて、投資がJourneyである以上、そこにはJournal、つまり旅行記が必要です。
ちょうどマルコ・ポーロが『東方見聞録』を綴ったように、今日あった出来事、自分が考えた事などを記述し、記録にとどめる作業をすることが好ましいです。それは静かに自分の投資を反省するときでもあります。
これはプロの投資家もやっていることです。
たとえばヘッジファンドのマネージャーは毎月、自分にお金を預けてくれている顧客に対して「月次レター」のようなカタチで運用報告をします。多くの場合、それは沢山のデータとともにファンドマネージャー自身の現在の相場観、考え方にかんする記述を含んでいます。
これは面倒臭いことのように思うかも知れないけれど、それ自体がひとつの娯楽であると僕は捉えています。
個人投資家の場合、「月次レター」ほどかしこまった文章を書く必要は無いけれど、たとえばブログに自分が今考えていることを綴るというのは、とても良いアクティビティーのように思います。
最近は僕と志を同じくするfellow travelers (旅の友)が増えてきているように感じます。
いや、「米国株ブログ・ブーム」という言い方をする人すら出てきています。嬉しい限りです。
米国株 ブログ 人気ランキング
過去記事をチェックするには: MARKET HACK HISTORY VIEW
【お知らせ】
VALUで仮想通貨に関する記事を随時UPしています。

Market HackのFacebookページに「いいね」すれば最新記事をサブスクライブすることができます。
広瀬隆雄のTwitter、Instagram、noteもよろしく。
お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまでお願いします。
最近は医学の発達でフツーの人でも100歳まで生きられるということが言われ始めています。
でも、それって本当に嬉しいこと?
みんなが長生きするということは政府の公的な社会保障制度の負担が増えることを意味するわけで、いまの社会保障制度はみんなが100歳まで生きるというシナリオ下で全員の面倒をみることが出来るようには設計されてません。
すると「細く細く生きる」ことを強いられる未来がやってくる。
「国は、あれをやって欲しい、これをやって欲しい!」そう要求することは簡単です。でも国家が富の再分配の機構である以上、「あちらを増やせばこちらを減らさなければいけない」というのは当たり前の話で、国だけに問題解決を求めるのはおのずと限界があります。
我々日本人の多くは会社に強く「帰属」しており、多くの人は「生きる意味」、「働く意味」を会社に求めます。
しかし正社員として会社にお世話になれる期間はせいぜい45年。あとは自分で「生きる意味」や「働く意味」を見つけないといけません。
すでに会社勤めしている人の中には、自分の存在価値を会社に投影できない人もたくさん居ます。彼らはしたがっていま「生きる意味」や「働く意味」を会社以外の処に探し求めているわけだけど、それは今風の表現に直せばつまり「自分探し」ということでしょう。
僕は老境にさしかかっているのでわかるのですが、いま「自分探し」をしている人はたぶん10年後、20年後も「自分探し」をし続けると思います。つまり「なんとなく、これじゃない」というキモチは、永遠に終わらないということ。
生きる喜びを消費に求めるのも限界があります。何処へ行った、何を喰ったというようなインスタ映えするアクティビティーも究極的には虚しく、不満足を残すばかり。
僕の場合、たまたま投資活動というものに手を染めたので、すくなくともそれにかまけている間は「生きる意味とは……」というような愚にもつかないムダな考えに囚われる心配はありません。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ……フェイスブックぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
とか絶叫しながら、右往左往していれば良いわけで。
ホンマ、「生きる意味」など考える暇もなく、空爆に逃げ惑う小市民のような体で、エキサイティングな日々を送っておるわけです。
お蔭様で悠々自適というところまではいかないけれど、満員電車に押し込まれることや上司の顔色をうかがいながら残業しているフリをするなどの「偽りの人生」を送る必要からは解放されています。
投資の良いところは、いつも自分の思い通りにはコトが運ばない点です。いわばオンラインゲームのチョーむずかしいやつみたいな。
もちろん、ゲームは簡単、確実なほうがいいという価値観もあるでしょう。でも投資のゲームがそんなにカンタンなら、すぐに飽きてしまうとは思いませんか?
してみれば投資はサイコーの暇つぶしです。
それに均してみれば長期では投資をやっていない人より投資をずっとやってきた人の方がお金がたまるし、冒頭で述べたような情けない自分探しなどで空回り人生を送る心配もないというわけです。
いや、僕の場合、投資そのものがJourney、つまり旅路であり、人生であると言っても過言ではありません。
これは究極のおカネのかからない「行楽」です。
さて、投資がJourneyである以上、そこにはJournal、つまり旅行記が必要です。
ちょうどマルコ・ポーロが『東方見聞録』を綴ったように、今日あった出来事、自分が考えた事などを記述し、記録にとどめる作業をすることが好ましいです。それは静かに自分の投資を反省するときでもあります。
これはプロの投資家もやっていることです。
たとえばヘッジファンドのマネージャーは毎月、自分にお金を預けてくれている顧客に対して「月次レター」のようなカタチで運用報告をします。多くの場合、それは沢山のデータとともにファンドマネージャー自身の現在の相場観、考え方にかんする記述を含んでいます。
これは面倒臭いことのように思うかも知れないけれど、それ自体がひとつの娯楽であると僕は捉えています。
個人投資家の場合、「月次レター」ほどかしこまった文章を書く必要は無いけれど、たとえばブログに自分が今考えていることを綴るというのは、とても良いアクティビティーのように思います。
最近は僕と志を同じくするfellow travelers (旅の友)が増えてきているように感じます。
いや、「米国株ブログ・ブーム」という言い方をする人すら出てきています。嬉しい限りです。
米国株 ブログ 人気ランキング
過去記事をチェックするには: MARKET HACK HISTORY VIEW
【お知らせ】
VALUで仮想通貨に関する記事を随時UPしています。

Market HackのFacebookページに「いいね」すれば最新記事をサブスクライブすることができます。
広瀬隆雄のTwitter、Instagram、noteもよろしく。
お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまでお願いします。