先週アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の決算発表がありました。良い決算でした。

これを受けてアナリストは予想数字を修正しています。2017年、2018年のEPS予想は上方修正されています。それを加味し、EPS成長率ならびに株価収益率(PER)を計算したのが下の表です。

AAPL

(*)= 2018年のPEGレシオに計算間違いがありましたので正しいものと差し換えました。ごめんなさい!

なおPEG(PE to Growth)レシオとはPERを成長率の数字(但し%はトル)で割算したものです。これは全然科学的じゃない手法ですが「投資家が大体利益成長率に見合ったPERをその株につけているか?」ということを大掴みに判定する際、一定の利用価値があります。

アメリカの投資コミュニティーでは「PEGレシオが1以下なら買い」という風に考えられています。

2019年のEPSは「いまから1年半後」の業績になりますが、株価は大体、1年半~2年先の業績を最も敏感に織り込むという習性があることが過去の研究で報告されていることから2019年のPEGレシオを使用するのが良いと思います。

するとそれは0.9倍であり、アップルのバリュエーションはおおよそその予想利益成長率に見合った水準で取引されていることがわかります。