今日はこれまでまったく投資をしたことがない初心者の読者のために、いちばんカンタンな「投資の始め方」を伝授します。
まず投資経験がぜんぜん無いひとなら個別銘柄より株式市場をまるごと買うやり方の方が安全でしょう。なぜなら銘柄選びとか個別株の悪いニュースなどを心配しなくていいからです。
さらにひとつの国だけでなく世界の株式市場をまるごと買えるような投資商品ならひとつの国の経済がおかしくなった場合でも世界全体でそれを補う事が出来るので安心です。
さらにロー・コストの商品であることが好ましいです。
これらのポイントを考慮してバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカーシンボル:VT)をお勧めします。これは世界主要47か国の株式市場をまるごと買うETFです。そこでは米国、日本、英国、中国、欧州、新興国などを網羅しています。組み入れ銘柄数は8千を超えるので銘柄分散、地域分散はバッチリ効いています。また費用比率は0.10%と低いです。
もうひとつ、バンガード米国トータル債券市場ETF(ティッカーシンボル:BND)もお勧めします。こちらは米国のいろいろな債券をまるごと買うETFです。米国財務省証券・エージェンシー債を中心として投資適格社債も組み入れています。利回りは3.14%(SECベース)です。費用比率は0.05%と低いです。
なお上記の2つのETFは「海外株式・ETF」になりますのでネット証券に口座を開設する際、これらのETFが買えるような口座を選んでください。NISA口座などを使うのも手です。兎に角、お給料やボーナスが入るたびにコツコツ買い増すこと。
さてこの2つのETFの混ぜ合わせ方ですが、それを説明する前に皆さんが下のどの年齢グループに入るかを確認してください。
なぜ年齢によってポートフォリオの中身を変えるか? といえば、それは定年退職までに残された年数で、あなたが取れるリスクが変わって来るからです。
株式市場は長期でみれば右肩上がりで上昇していますが、短い期間では上下動があります。その動きに巻き込まれて、思わぬ損をだしてしまうことも。
その場合、定年退職までに残された年数が長ければ、長期で挽回が可能です。しかしリタイアを直前にマーケットの急落で大きな穴をあけると、そこから挽回するのは難しいです。
だからリタイアを控えた世代はとりわけ慎重に投資を進める必要があります。
このリスクのさじ加減を調節する方法として上述のバンガード米国トータル債券市場ETF(BND)を使うわけです。
下はそれを図解したものです。

年齢が高くなるほど橙色の債券ETFの比率が高くなっている点に注目してください。
転ばぬ先の杖。あなたが保守的な投資をしたいのであれば、是非この法則に従ってみてください。
【お知らせ】
広瀬隆雄のnoteもよろしく。
お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまで。
まず投資経験がぜんぜん無いひとなら個別銘柄より株式市場をまるごと買うやり方の方が安全でしょう。なぜなら銘柄選びとか個別株の悪いニュースなどを心配しなくていいからです。
さらにひとつの国だけでなく世界の株式市場をまるごと買えるような投資商品ならひとつの国の経済がおかしくなった場合でも世界全体でそれを補う事が出来るので安心です。
さらにロー・コストの商品であることが好ましいです。
これらのポイントを考慮してバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカーシンボル:VT)をお勧めします。これは世界主要47か国の株式市場をまるごと買うETFです。そこでは米国、日本、英国、中国、欧州、新興国などを網羅しています。組み入れ銘柄数は8千を超えるので銘柄分散、地域分散はバッチリ効いています。また費用比率は0.10%と低いです。
もうひとつ、バンガード米国トータル債券市場ETF(ティッカーシンボル:BND)もお勧めします。こちらは米国のいろいろな債券をまるごと買うETFです。米国財務省証券・エージェンシー債を中心として投資適格社債も組み入れています。利回りは3.14%(SECベース)です。費用比率は0.05%と低いです。
なお上記の2つのETFは「海外株式・ETF」になりますのでネット証券に口座を開設する際、これらのETFが買えるような口座を選んでください。NISA口座などを使うのも手です。兎に角、お給料やボーナスが入るたびにコツコツ買い増すこと。
さてこの2つのETFの混ぜ合わせ方ですが、それを説明する前に皆さんが下のどの年齢グループに入るかを確認してください。
ヤング世代(20~39歳)
中年投資家(40~59歳)
リタイアを控えた世代(60歳以上)
なぜ年齢によってポートフォリオの中身を変えるか? といえば、それは定年退職までに残された年数で、あなたが取れるリスクが変わって来るからです。
株式市場は長期でみれば右肩上がりで上昇していますが、短い期間では上下動があります。その動きに巻き込まれて、思わぬ損をだしてしまうことも。
その場合、定年退職までに残された年数が長ければ、長期で挽回が可能です。しかしリタイアを直前にマーケットの急落で大きな穴をあけると、そこから挽回するのは難しいです。
だからリタイアを控えた世代はとりわけ慎重に投資を進める必要があります。
このリスクのさじ加減を調節する方法として上述のバンガード米国トータル債券市場ETF(BND)を使うわけです。
下はそれを図解したものです。

年齢が高くなるほど橙色の債券ETFの比率が高くなっている点に注目してください。
転ばぬ先の杖。あなたが保守的な投資をしたいのであれば、是非この法則に従ってみてください。
【お知らせ】
広瀬隆雄のnoteもよろしく。
お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまで。