日本時間の月曜日の朝、トルコリラがまたまた暴落、一時7.24をつけました。ツイッターでは「トルコリラが7.1を超えたら銀行が倒れはじめるとゴールドマン・サックスが言っている」というツイートが流れています。




そのほか「ユーロ、欧州株、米国株、米国債なども今日はリスクオフの流れになるだろう」というコメントも。

今回のトルコリラ暴落は中央銀行がインフレを放置し、後手に回ったとき、どうなるか? を示す良い例だと思います。

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上はトルコの政策金利から消費者物価指数を引き算したチャートです。これがマイナスであればインフレよりも政策金利の方が下に設定されていることを示します。

こういう状態を長く続けると人々は生活防衛のために借金して実物資産を買い始め、それがいっそうインフレを酷くします。

トルコ中銀が、このような無責任とも言える低金利を維持し続けた理由は6月に総選挙があり、エルドアン大統領に勝たせるためです。

下はトルコリラのチャートです。

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8月は新興国にとり「残酷な月」として知られています。1998年にロシア・ルーブル危機が起きたのも8月でした。

ちょっと兜の緒を締めてかかる必要がありそうです。


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