今日、ニューヨーク・タイムズに「運命のツイートと過酷な状況に直面するイーロン・マスク」という記事が出ました。

この記事はニューヨーク・タイムズのチームがイーロン・マスクとの間で独占インタビューを行い、それに基づいて書かれたものです。ケイト・ケリー、ジェームズ・スチュワート、デビッド・ゲレス、ジェシカ・グリーンバーグという錚々たるレポーターによって書かれているので事実関係のチェックには抜かりはないと思います。

まずロスアンゼルスのイーロン・マスクの自宅で行われたインタビューの最中、イーロン・マスクは何度も殆ど泣き出しそうになったそうです。

今年の夏、弟の結婚式に危うく出席し忘れそうになったり、自分の誕生日にテスラのオフィスで「モデル3」の生産台数の目標を達成するためずっと籠りっきりだったことを語りました。

マスクが「テスラを420ドルで非公開化することを考えている。もう資金繰りはついた」というツイートをしたときのことを回想し、「あの朝はガールフレンドのグライムスと一緒で、朝起きた後、ワークアウトして、モデルSに乗って空港に行く途中、あのツイートをした」と語りました。

そのときは透明性を維持するためにツイートしたつもりだったそうです。社内の人間や取締役会はそのツイートを事前に審査しませんでした。

「念のために言うと、あのツイートをしたとき、マリファナはやってなかった。生産性が落ちるからね」

結果としてサウジアラビアから来るはずの資金は来ませんでした。

翌日、米国証券取引委員会(SEC)が調査に乗り出しました。

テスラの取締役会は「取締役会に断りも無くあんなツイートをした」として驚き、怒りを表明しましたが、イーロン・マスクは「その後も取締役会から僕のところへは何の連絡も無い」として取締役会がちゃんと仕事をしていないことを暗にほのめかしました。

現在、テスラの取締役会とイーロン・マスクに対し、SECは別個に召喚状を出しています。

早ければ来週中にも取締役会はSECに呼ばれると思われます。またそれとは別にイーロン・マスクもSECの取り調べを受けると予想されます。

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以上がNYタイムズの記事のあらましですが、イーロンがこの忙しい最中にNYタイムズのチームにインタビューを許した理由は、彼の側の言い分をちゃんと伝えるにはニューヨーク・タイムズに記事にしてもらう他ないと判断したためだと思います。

この記事はイーロン・マスクがかなりメンタル面で弱っていることを包み隠さず報道しています。

株価がどう反応するか注目したいと思います。


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