株価を決定する要因として金利と企業収益を挙げることができます。重要性でいえば金利が7、企業収益が3くらいでしょう。
つまり金利はとても大事だということ。
下は米国10年債利回りのチャートです。

現在の利回りは2.87%で、これは3%以下です。おおまかに言ってこれが3%以下なら株式にとってフレンドリーな環境であると言えると思います。
次に企業収益を見るとS&P500の一株当たり利益(EPS)は下のように推移しています。

今年の予想は162.06、来年の予想は178.32です。ちなみに前回OUTLOOKを書いたのは7月10日ですけどその時のチャートはそれぞれ160.99と176.91を示していました。つまりあれから更に今年と来年の予想数字は上昇しているのです。
むこう12ヵ月のEPSに基づいた株価収益率は16.6倍です。これは過去5年の平均(16.2倍)より少し高いですが我慢できる水準です。
今期のEPS成長率は前年同期比+24.8%です。これは極めて良い数字であり、「異例」です。

もうひとつ指摘できることは今年は1Qから4Qまで、四期連続で前年同期比+20%を超える成長を維持できる見通しになっているということです。これはたいへんな偉業だと思います。
ここまでの話をまとめると、株価決定の重要な要因である1) 金利水準と2) 企業収益の両方で、現在のアメリカは好適な状況に置かれているということです。
株式市場が堅調に推移しているのは、このような理由によります。
ただ個別の業績で言えば、これまで米国株式市場のけん引役を果たしてきたフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、エヌビディアなどの企業が落胆すべき決算を出しました。
つまりリーダーシップには、やや綻びが見られるという事です。
一方、アメリカの外に目を向けると中国の株式市場はスランプに陥っていますし、トルコは通貨危機に見舞われています。素材の価格も下落基調です。
これらのことからアメリカだけが世界で起きていることから超然として独歩高を続けられるのかに関してはやや疑問が残ります。
8月下旬から9月のあたまにかけては相場の地合いが変わりやすい時期です。注意を怠らないようにしたいと思います。
【お知らせ】
広瀬隆雄のnoteもよろしく。
お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまで。
つまり金利はとても大事だということ。
下は米国10年債利回りのチャートです。

現在の利回りは2.87%で、これは3%以下です。おおまかに言ってこれが3%以下なら株式にとってフレンドリーな環境であると言えると思います。
次に企業収益を見るとS&P500の一株当たり利益(EPS)は下のように推移しています。

今年の予想は162.06、来年の予想は178.32です。ちなみに前回OUTLOOKを書いたのは7月10日ですけどその時のチャートはそれぞれ160.99と176.91を示していました。つまりあれから更に今年と来年の予想数字は上昇しているのです。
むこう12ヵ月のEPSに基づいた株価収益率は16.6倍です。これは過去5年の平均(16.2倍)より少し高いですが我慢できる水準です。
今期のEPS成長率は前年同期比+24.8%です。これは極めて良い数字であり、「異例」です。

もうひとつ指摘できることは今年は1Qから4Qまで、四期連続で前年同期比+20%を超える成長を維持できる見通しになっているということです。これはたいへんな偉業だと思います。
ここまでの話をまとめると、株価決定の重要な要因である1) 金利水準と2) 企業収益の両方で、現在のアメリカは好適な状況に置かれているということです。
株式市場が堅調に推移しているのは、このような理由によります。
ただ個別の業績で言えば、これまで米国株式市場のけん引役を果たしてきたフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、エヌビディアなどの企業が落胆すべき決算を出しました。
つまりリーダーシップには、やや綻びが見られるという事です。
一方、アメリカの外に目を向けると中国の株式市場はスランプに陥っていますし、トルコは通貨危機に見舞われています。素材の価格も下落基調です。
これらのことからアメリカだけが世界で起きていることから超然として独歩高を続けられるのかに関してはやや疑問が残ります。
8月下旬から9月のあたまにかけては相場の地合いが変わりやすい時期です。注意を怠らないようにしたいと思います。
【お知らせ】
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