ビットメインは近く香港市場に新規株式公開(IPO)を予定しているビットコイン・マイニングのツール販売ならびにマイニングを行う業者です。

2013年に創業された同社は2500人の従業員を抱え、マイニング・マシンに搭載される半導体のデザイン、マイニング・マシンの設計・製造・販売を行っています。

加えて実際に自分でマイニング・プールを運営(BTC.comとAntPool=合計マーケットシェアは36.2%、これとは別にViaBTCは少数株主)することもしています。

2017年度の売上高は25億ドル、純利益は11億ドルでした。2017年の売上高の92.1%は仮想通貨マイナーへのハードウェア販売から上がっています。マイニング・プール運営からの売上高は7.1%を占めています。

同社の競合相手は、半導体デザインではエヌビディア、AMD、ハードウェアではケーナーン、マイニング事業ではビットフューリーになります。

ビットメインの『アントマイナーS9i』は189のチップを搭載しておりシングル・ハッシュの価格は329人民元、一方、ライバルのケーナーンの『アヴァロンA841』は104のチップを搭載しておりシングル・ハッシュの価格は585人民元です。

ビットコインのビットコイン・マシン出荷台数は2017年の実績で214万台、マーケットシェアは78%で、ケーナーンは14%です。

同社の問題点としては2018年1月にビットメインは保有していたビットコイン(BTC)の70%をビットコイン・キャッシュ(BCH)へ入れ替えたという事です。

この入れ替え商いの後、2018年3月の時点で、ビットメインは22,082BTCと1,021,316BCHを保有していました。

言うまでもなくビットコイン・キャッシュ(BCH)は下げがきついです。

BCHの平均購入単価は$900付近なので同社は3.5億ドルの評価損を現在こうむっている計算になります。

これは同社の簿価を脅かす要因になりますし将来BCHの流動性がさらに悪化すると同社がやりくりに困るリスクもあると思います。


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