ウィズダムツリー・インド株収益ファンド(ティッカーシンボル:EPI)は独自の指数(WTIND=ウィズダムツリー・インド・アーニングス・インデックス)をなぞるように設計されています。

この指数は株式時価総額ベースの指数ではありません。むしろ利益の大きさに基づいた指数です。そのような指数を選択することで株価収益率が割高になっている銘柄の指数への比重を抑え、本当に儲かっている企業に投資することが出来ます。

また同ETFには308銘柄が含まれており、これは例えばMSCIインド指数の77銘柄よりも多いです。その意味するところは、より広範な銘柄群から構成される指数なのでインドの上場株式の全体像をより良く捉えることが出来るということです。

MSCIインド指数には小型株は一切含まれていませんがEPIには176銘柄(ポートフォリオに占める割合9.6%)が含まれています。

同ETFの費用比率は0.84%です。これは比較的高いですが株式売買コストが高い新興国のETFとしては標準的な水準だと思います。

このETFの時価総額は15.6億ドルで流動性には問題はありません。利回りは1.27%(SECベース)です。

同ETFは年初来、平均すると純資産(NAV)に対し-0.02%のディスカウントで取引されてきました。これは我慢できる乖離幅です。

おもな組み入れ銘柄は:

リライアンス・インダストリーズ 11.39%
インフォシス 9.47%
HDFC銀行 6.16%
タタ・コンサルタンシー 5.11%
ICICI銀行 3.04%
ONGC 2.2%
サン・ファーマシューティカルズ 2.07%
HCLテクノロジーズ 1.89%
アクシス銀行 1.66%
マルチ・スズキ 1.64%


となっています。



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