米国の自動車販売台数は年間約1700万台です。中国は年間2900万台近い自動車を生産しています。日本は年間1000万台に少し届かない程度です。しかし自動車輸出台数で見ると日本は中国の6倍です。

日本は国内市場が小さいので、早くから輸出市場に真剣に取り組んできました。日本のすべての輸出に占める自動車の割合は11%です。そのうち4割がアメリカ向けです。

1970年代から始まった日米貿易摩擦に対応するために日本企業は積極的にアメリカへ工場を移し現地化を進めました。日本の自動車メーカーならびに下請けメーカーは、軽く100ヶ所を超える製造拠点をこんにちアメリカに持っています。

日本の自動車メーカーはアメリカ国内で約400万台を生産しています。米国市場で売れているTOP20車種のうち5つは日本車です。

なお米国に最も自動車を輸出している国はカナダであり全体の24%を占めています。日本は23%、メキシコは17%、ドイツは13%と続きます。

カナダやメキシコが高くなっている理由は、北米自由貿易協定(NAFTA)加盟三国をひとまとまりとして、部品の供給や最終組み立てをメキシコやカナダで行う分業体制がこれまでに構築されてきたことによります。

一方、中国の自動車市場の重要性は日に日に増しています。トヨタの場合、去年米国で243万台売ったのに対し中国は129万台でした。

中国政府は大気汚染を防止するため、EVへのシフトを強力に推し進めています。2022年のグローバルでのEV売上を見ると中国が圧倒的な存在であることがわかります。

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近く中国のEVメーカー、NIOがアメリカにIPOします。これは大きな話題を呼ぶと思われます。

EVとの絡みでリチウムも再び注目されると思います。その理由はFMCからライベント(ティッカーシンボル:LTHM)がスピンオフ、IPOされるからです。

リチウム関連銘柄は、年初からダラダラ安でした。その理由は1. 増産で需給が崩れた、2. SQMがチリの国営鉱山会社、コーフォとのリチウム生産免許を改訂、以前より不利な条件で再契約を締結されられた、ことによります。

しかしそろそろリチウム関連株にも見直しが入ると思います。

銘柄的には当座はアルベマール(ティッカーシンボル:ALB)でお茶を濁し、ライベントがIPOされたらそれに乗り換えたいと思います。


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