Market Hack

新興国

インドではインフレ哀歌が大ウケ

インドで或る映画の撮影隊が農村にロケに行った時、地元の教師が作った唄を聞いて「これはイケる」と判断し、急遽、映画のいちシーンとして採用しました。

インドの5月の卸売物価指数は前年同期比で+10.16%と政府の目標である8.5%を大幅に上回っています。このためインド準備銀行は7月のはじめに今年3回目の利上げをしました。レポ(=貸付)金利は5.25%から5.5%へと引き上げられています。続きを読む

NTTのディメンション・データ買収は大胆な試み

NTTがロンドンとヨハネスブルグに上場されている南アのシステムズ・インテグレーター、ディメンション・データを2860億円で買収します。

NTTの提示価格は120ペンスで現在ロンドンでは121.2ペンス(+19.29%)で取引されています。

ディメンション・データの過半数株式(52%)は同社の経営陣ならびに関連する持ち株会社に所有されています。

同社経営陣はこの買収に合意しており、NTTからの買収提案は所謂、フレンドリー・ディールです。(場でついている株価がNTTの提示価格を上回っているのは市場が第三者からのビットを予期しているからかも知れませんが、現時点ではその可能性は僕にはよくわかりません。)

ディメンション・データの2010年度上半期の財務データ(半年分)を簡単にまとめます:
売上高:21.6億ドル
売上構成:システムズ・インテグレーション82%、エクスプレス・データ8%、インターネット7%、その他3%
システムズ・インテグレーションの請求内訳:製品58%、サービス42%
過去4年の売上高成長率:年率平均+10%
グロス・マージン:22.7%(過去2番目に良い数字)
営業利益:1.07億ドル
営業利益マージン:5%
売掛金回収に要した日数(DSO):51日(安定しています)
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中国株のマルチプル・コントラクション(株価評価低下)は終わる

僕は今年基本的に中国株を避けてきました。

その理由は、ニンニク・バブルや地上げに反対し焼身自殺を図る庶民のエピソードなど、去年の過剰銀行融資のツケが回ってきた事を感じさせる出来事が相次いで起こったからです。

マネー・サプライが急激に絞り込まれようとする国ではマルチプル・コントラクション(株価評価の低下)がおこりやすいです。

実際、今年中国株で起こった事は典型的なマルチプル・コントラクションです。

しかし今日出揃った6月の経済統計を見て、ようやく中国経済が良い方向(=つまりインフレが鎮静化するということ)に向かい始めているという意を強くしました。
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いまバングラデシュに必要なもの

「ユニクロ」ブランドを展開するファーストリテイリングがバングラデシュのマイクロファイナンス(小口無担保金融)のグラミン銀行と合弁会社を設立するというニュースが話題になっています。商品の製造だけでなく物流や販売も行い、国内市場を開拓するのが主眼です。

バングラデシュは消費者の購買力がきわめて弱いし、小売業界や物流システムも未発達です。また賄賂など普通日本人が想像すらしない壁があります。従ってファーストリテイリングの試みは極めて困難だと思います。

ただバングラデシュに代表される低賃金国を単なる生産拠点と見做すだけでなく、将来の市場と見做し、長期的な視点からマーケットの開拓をするのは先見性があると評価できるでしょう。

バングラデシュの可能性に関しては「BRICs」という造語を考案し、新興国投資ブームの火付け役になったゴールドマン・サックスのジム・オニールも極めて強気です。
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中国農業銀行 ご祝儀の「お付き合い」で一回転くらいは取れる

中国農業銀行の値決め条件については以前の記事で詳述しましたが、今回、リテール・アロケーションが明らかになったので、申し込みはしたけれど新規上場株にありつけなかった個人投資家のタイドアップされていた資金が動き出しました:

「なんだ、株が回って来なかったのか。それじゃしょうがないから他の銘柄でも買おう。」

というわけです。そういう買い物で金曜日の上海市場は騰がっています。

さて、次の注目点は中国農業銀行株が実際にアフター・マーケットで取引されはじめたとき、騰がるかどうか?ということです。
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編集長プロフィール
hirose_takao広瀬隆雄(Hirose Takao)
米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
Twitter/@hirosetakao
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