ウクライナの政府がユーロ圏との合意を前進させなかった事に対して、10万人規模のデモ行進がキエフで起こりました。デモ隊はレーニン像を引き倒し、ハンマーで打ち砕きました。

(ところでレーニン像はロシアにはまだ80体前後現存するそうです。またアメリカにもラスベガスとアトランティック・シティというカジノの街にレーニン像があります。またアイルランドではゲイバーの前にレーニン像が立っているのだそうです)

さて、ウクライナの話に戻ると、EUに加盟することが国民の総意かどうかは、注意深く見極める必要がありそうです。

先ずウクライナ経済ですが、対ロシア貿易の方が対EU貿易より金額的には若干大きいです。ロシアは若しウクライナがユーロ圏へ離反してゆくのなら経済制裁するとしています。

ウクライナは黒海に面しており、ロシアの軍港があるので戦略的に大変重要です。さらに同国の穀倉地帯はロシアの食糧安全保障にとっても重要です。

今回のデモ行進に参加している人々の顔ぶれですが、若い、より西側に親近感を持つ世代が大半であり、必ずしもウクライナ国民全体の、あらゆる層が参加しているとは言えません。

ウクライナは、もともと同国に住んでいた人達と、ロシアから移住させられた人々という、2種類から成っています。このため一部の国民は、むしろロシアに対して親近感を持っています。このことからもウクライナが一枚岩であると考えない方が良いかも知れません。

結局、ウクライナは、昔からずっとそうしてきたようにロシアならびに西欧と、等距離を保ちながら運営されなければいけないのです。