コンステレーション・ブランズ(ティッカーシンボル:STZ)は輸入ビール、ワインなどの会社です。

STZ

同社は消費安定セクターの大型株で最も成長率が高いです。その理由は:

1)ミレニアル世代の嗜好にマッチした商品を売っている
2)イノベーション
3)ブランド・エクセキューション
4)プレミアム化の推進


などによります。

まずビールならびにワインはCPG(=コンシュマー・プロダクツ・グループ)の2倍のスピードで成長しています。しかもこれらのアルコール飲料の成長部分の実に4割をコンステレーション・ブランズ1社が叩き出しています。

いまビール市場で起きている事は、大衆ブランドが苦戦(=売上高は横ばい)する中、ハイエンド・ビール(+5%)、ならびに輸入ビールの消費が伸びています。コンステレーション・ブランズはその両方のニッチでNo.1です。

若者はまずビールから飲酒の世界に入ります。むかしは「若者はビール一本槍」という時期が長く、中年になってからワインやウイスキーへ移行するのが常でした。

しかしミレニアル世代は、ビール、ワイン、スピリッツを均等かつ同時に飲み始めるという生活習慣を示しています。

若者は社会のアルコール消費の実に55%を占めている関係で、ヤング世代がワインやスピリッツに早くから慣れ親しむということは、それらの関連企業にとってフォローの風が吹くことを意味すると同時に、ビール専業メーカーには逆風になることを意味します。

加えてビール市場を見ると、ミレニアル世代は新しいブランドや輸入ブランドを積極的に試す傾向を示しています。ある意味、Fad driven、すなわち目先の流行に飛びつく傾向があります。つまりビール会社の側でイノベーションを強調する必要が出てきているのです。

コンステレーション・ブランズは、たとえばビールをワインの瓶に入れて販売するというような、一見軽薄なパッケージングの工夫をいろいろ行い、目新しさを追求しています。

また今はマリファナを解禁する州が増えているので、順次、キャニバス(=マリファナ)入りビバレッジにも積極的に取り組んでいく考えです。

マリファナで全米で500億ドル市場であり、これはワイン(600億ドル市場)、たばこ(770億ドル市場)、ビール(1100億ドル市場)と比べても遜色ないスケールです。

コンステレーション・ブランズのビールのブランドでは「コロナ」、「モデロ」、「パシフィコ」の輸入ビールが有名です。このうち「コロナ」は輸入ブランドのNo.1で、年率+5%で成長しています。さらに「モデロ」に至っては+18%という極めて高い成長を記録しています。ゆくゆく「モデロ」が「コロナ」より大きくなり、No.1になると思われます。また「パシフィコ」はカリフォルニア市場だけで販売されていますが、+19%とこちらも高い成長を見ています。ゆくゆく米国の他の地域にも販売を広げてゆく考えです。

一方、ワインの市場に目を移すと、米国のワイン市場は世界最大で、利幅という面でも世界で最も魅力ある市場です。単価11ドル以上の高級ワインは+13%で成長していますが、安物のワインは逆に市場が少し縮小しています。

コンステレーション・ブランズはロバート・モンダビというブランドを持っています。さらに「Kim Crawford」のような新しいブランドで、いままでにないニッチを開拓しています。




【お知らせ】
Market HackのFacebookページに「いいね」すれば最新記事をサブスクライブすることができます。

広瀬隆雄のTwitterInstagramnoteもよろしく。

お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまでお願いします。

最後にMarket Hack読者の親睦コミュニティ、Market Hack Salonは、現在、新規メンバーを募集中です。