フランスの共和党などが来年春のフランス大統領選挙に向けて公認候補を選ぶ予備選第1回投票を行いました。

首位はフィヨン元首相、第2位はジュペ元首相でした。この二人は決選投票に進みます。

フィヨン氏は保守です。

でもフィヨン氏の勝利を、Brexitやトランプ現象の文脈で説明するのは、間違っています。

なぜならフィヨン氏は財政保守派であり、「小さな政府」を目指しているからです。

フィヨン氏はゴーリストでもあります。

ゴーリストとは、「ドゴール主義」と訳される場合もありますが、カリスマ性を持った大統領、シャルル・ドゴールの世界観、遺志を受け継ぐ政治的流派を指します。

そのめざすところは「いかにもフランスっぽい現実主義」です。

フィヨン氏がゴーリストだからといって、すぐにEUとそりがあわなくなるということではないと思います。

なぜならゴーリストは政治的にきわめてオトナであり、血気走ったことが大嫌いだからです。根気強くフランス的価値を育む……それがゴーリストの真骨頂なのです。

その意味ではトランプに代表される金ぴかで「軽い」ノリとは正反対。

剛毅かつ質素な美意識なのです。