西テキサスにはパーミアンと呼ばれるシェール油田地域があります。この地域の特徴は原油を含んでいる地層が何重にも重なっているため、油井を移動しなくても掘削の深度を変えるだけで新しい地層からの生産が出来る点にあります。これは手間を省き、結果として生産コストの低減につながります。

このような特徴があるのでパーミアンは原油価格が低迷している局面でも最後まで生き残りました。また原油価格反発後の増産局面に際しても最もリグ活動が活発化した地域となりました。

しかし業者がパーミアンに殺到したため、掘り出した原油を出荷するパイプラインのキャパシティーが足らなくなっています。出荷できなくなった原油は指標銘柄であるWTIより9ドル近くも安い値段で投げ売りされています。

この時ならぬ「豊作貧乏」でウハウハに儲かっている企業が、パーミアンに精油所のあるデレクUSホールディングス(ティッカーシンボル:DK)です。

デレクはもともとイスラエルのコングロマリットでガソリンスタンドや保険会社を経営していました。現在、イスラエルのデレクはレバイアサンとタマルというオフショア天然ガス田の開発に携わっています。

同社はアメリカにミッドストリームならびにダウンストリーム資産を保有しており、それがデレクUSホールディングスというわけです。

同社は全米第7位の独立系石油精製業者で西テキサスのパーミアン・ベイスンにビッグスプリング精油所を所有しているほか東テキサスのタイラー精油所、アーカンソー州のエルドラド精油所、ルイジアナ州のクロッツ・スプリングス精油所の合計4か所の精油所を持っています。

このうちクロッツ・スプリングス精油所を除く残りの3か所は自社パイプライン網によりパーミアン・ベイスンと連結しています。

同社は他のどの企業よりも安くパーミアンの原油を仕入れ、それを精製し、他社と同じ値段で最終製品を販売することが出来ます。このようなパイプライン不足の状態は少なくとも2019年まで続くと見られています。

DK


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