イケダハヤトがVoicyで「法人を持つ意味とは?」ということについて語っています。これは示唆に富むトークであり、是非皆さんも聞いてみて下さい。一聴に値します。

イケハヤ仮想通貨ラジオ サラリーマンはオワコンと言い張る。

トークン・エコノミーになれば、もう法人は要らないかも? ということは僕自身も考える事であり、イケダハヤトが指摘していることの多くは正しいです。

ただ法人、とりわけLLCに代表される、モダンな法人のスキームが我々にもたらす様々なメリットをブロックチェーンが、すっかり置き換えているか? と聞かれればそれはそうではない気がします。

ブロックチェーンには未知数の事が多いし、そもそも歴史が浅すぎるので、裁判での判例など具体的な判断の拠り所となるデータが少なすぎる気がします。

法人のよいところをカンタンに箇条書きにすると:

1. 事業が失敗した際や訴訟に遭った際、個人の資産を差し押さえから守る→「稼ぐ主体」と「資産を保管する場所」をハッキリ区別できる
2. 本人のプライバシーの確保(ブロックチェーンでも出来るかもしれないが、出来ないかもしれない)
3. 節税(法人の場合、すでに確立された様々な合法な節税手法がある)
4. 意思決定権の委譲、事業の売却、継承などの際、自由度が高い
5. 本人が死んでも法人は継続が可能
6. 往々にしてゴーイング・コンサーンとしての法人に対して投資家が賦与するバリュエーションは、本人がひとりでやっている個人商店より遥かに高い→みすみす仕事をやる際に享受しうる最大のアップサイドをドブに捨てることになる。

になります。このうちの一部はなるほどブロックチェーンでも置き換え可能でしょう。しかしブロックチェーンでは不可能なことも含まれています。

一例としてJPモルガンを辞めて起業したアンバー・バルデーの新会社、Clovyr(クローバー)はLLC(リミテッド・ライアビリティー・カンパニー)です。彼女は「我々はICOもしないし、トークンもわざと出さない」と言い切っています。

エンタープライズ・イーサリアム・プロジェクトの最先端を行く第一人者が法人をつくり、しかもICOという道をスルーしている事実は重いと思います。


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