エクソン・モービル(ティッカー:XOM)は時価総額(約4千億ドル)で世界最大の上場石油会社です。これは世界の全ての上場企業の中で、アップルに次いで第2位です。

同社は230万バレル/日の原油と132億立方フィート/日の天然ガスを生産しています。

同社は所謂、オイル・メジャーと呼ばれる大手石油会社の中では最も安定感のある経営をしています。

同社の過去10年間のリザーブ・リプレースメント・レシオ(*)は121%と、極めて健全です。同社の確認埋蔵量の可採年数は15年ですが、その他に35年分のリソーセズ(推定埋蔵量)があると言われています。

同社の年間売上高は約4千三百億ドルで、バランスシート上の負債は155億ドルです。

同社の過去10年の一株当り配当(DPS)成長率は7%と、一株当り利益(EPS)成長率12.5%や一株当りキャッシュフロー(DPS)成長率11.5%を下回っています。これは同社に増配余地が大きいことを示唆しています。
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同社の業績は原油価格の変動の影響を受けますので、当然他のディフェンシブ銘柄に比べると変動が激しいです。

しかし長期で見れば極めて手堅く経営されており、BUY & HOLDのコア銘柄として、欠かせないと思います。

(*)生産した石油を、新しい発見ないし買収で補充できているかの指標=石油会社の経営の健全性の長期的な指標