いよいよ来年からNISA(ニーサ)がはじまります。

NISAとは少額投資非課税制度を指します。その仕組みはカンタンです。

第一のルールとして、ひとり1口座だけに限り開設することが出来ます。だから複数の証券会社に口座を持つことは禁止されています。

第二のルールは、NISAでは1年間に100万円を上限として投資できるということです。同じことを、5年間、繰り返すことが出来ます。

ポイントは、最初に投資した分は、5年の投資期間の間に1回だけキャピタル・ゲインが無税になるという点です。

すると5年の期間があるのに、例えば最初の1年で我慢が出来なくなり、利喰ってしまったら、その後で急いで買い直した投資対象に関してはどんなに大きな利益が乗ったとしても非課税扱いにはしてくれないのです。つまり税金免除のラッキーな「切り札」は、一回使ってしまえば、オシマイなのです。これが第三のルールです。

別の言い方をすれば、打ち上げ花火のように買った先からスルスル騰がるような銘柄は(それ自体、素晴らしいことなのですけど)ある意味、かえって厄介だということです。なぜなら垂直に騰がるような銘柄は、急落する時も垂直に下がるからです。そんなジェットコースターのような銘柄に5年間付き合っていたら、心労がヒドイことになります。

これは喩えて言えば、キラキラ・ボディコン女子と付き合うようなものです。そのようなド派手な彼女と付き合うのは、そりゃ最初は楽しいです。自分の僥倖に、思わずほっぺたをつねるような思いをするかも知れません。でもそれは長くは続きません。キラキラ・ボディコン女子は何かとハイ・メンテナンスだし、どこで何時、急落するとも限りません。つまりその手のおんなは「遊ぶ」ものであって、「キープする」ものじゃないのです。

長期に渡って寄り添える相手というのは、派手さは無くても一緒に居て安心できる、信頼に足るパートナーだと思うのです。つまりNISAやるなら、結婚相手を選ぶような、地に足がついた発想から、投資対象を決める必要があるのです。

ひとつの選択基準として配当利回りが3~5%程度ある銘柄が良いと思います。なぜなら配当収入はNISAでは非課税だからです。但し配当が7%以上ある銘柄は、逆に何かおかしいことがあって配当が高すぎるケースがあるので、避けた方が良いです。

ちょっと地味目、だけど身持ちはゼッタイに良い……そういう相手のサンプルとして、僕の近著『Market Hack流世界一わかりやすい米国式投資の技法』では次の5銘柄を挙げておきました:

シェブロン(ティッカーシンボル:CVX)
ノバルティス(ティッカーシンボル:NVS)
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(ティッカーシンボル:BTI)
マテル(ティッカーシンボル:MAT)
ゼネラル・ミルズ(ティッカーシンボル:GIS)


なぜこの5銘柄を選んだのかの根拠に関しては本を読んでもらうことにして、ここでは各銘柄の近況を少し紹介しておきます。

まずシェブロンです。

1

この銘柄は時価総額ベースで世界第2位の上場石油会社です。とりわけ財務管理がしっかりしていることで有名な会社です。利回りは3.37%です。過去5年間のキャッシュフロー成長率は年率+12%でした。2014年の予想EPSは12.7ドルです。その一方で配当は4.28ドルが見込まれています。すると:

4.28 ÷ 12.7 = 0.337

で配当性向は33.7%ということになります。これはまだまだ増配余地があるということです。また配当に比べて利益の方が遥かに大きいので、減配リスクは少ないということでもあります。同社のバランスシートは強固で、株価の値運びには危なげがありません。

6続きを読む