著名ベンチャー・キャピタル、クライナー・パーキンス・コーフィールド&バイヤーズ(KPCB)を立ち上げたトーマス・パーキンスが他界しました。84歳でした。

トーマス・パーキンスはニューヨークから少し北に位置するホワイト・プレインズで生まれ、子供の頃から電気のことに興味を持っていました。テレビの修理が得意で、将来はテレビの修理工になるのが夢でした。その関係でマサチューセッツ工科大学に進学し、電気とコンピュータ・サイエンスを専攻します。その後、ハーバード大学でMBAを取得します。

その後、スペリーでしばらく働いた後、カリフォルニアに転居し、1960年代にヒューレット・パッカードに入社します。そこではデビッド・パッカードとビル・ヒューレットの直属の部下として働きました。この二人のベンチャー精神に感化されて、起業家を資金面から助けるベンチャー・キャピタルというビジネスを1972年にユージーン・クライナーと立ち上げます。

そしてタンデム・コンピューター、アプライド・マテリアルズ、LSIロジック、ジェネンテックなどに投資するわけです。

なかでもジェネンテックは最初のバイオテクノロジー企業であり、クライナー・パーキンスの名声を確立した投資案件でした。

その後、KPCBはジョン・ドーアらを引き入れ、ネットスケープ、アマゾン、AOL、グーグルなどを支援します。

トーマス・パーキンスはその後第一線をリタイアし、マリン郡ベルベディアに居を構え、「マルタの鷹」という名前の、全長88メートルの大型ヨットを趣味で建艦します。

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下は「マルタの鷹」の内部です。

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またベストセラー作家、ダニエレ・スティールを奥さんにしてセレブな生活を送り、その結婚の破綻の顛末を題材に小説を書いたりしました。

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リーマンショックの後、「1%の裕福層が世の中の富を牛耳っている!」ということが社会問題になった際、ウォールストリート・ジャーナルに「きみらは1%の裕福層を叩いているけれど、それは喩えて言えばユダヤ人をやっかみから迫害する心理と同じだ」という意味の投書をして、それが物議を醸しだしたこともあります。


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