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ウーバーを創業したトラビス・カラニックCEOが、株主からの激しい突き上げの末、今日、辞めました。

同社は、監督当局との衝突、ライバル企業からノウハウを盗む、セクハラなど、利益のためなら何でもやる強引な社風で知られています。

しかし、世間からボコボコに糾弾されることに耐えかねて、最高執行責任者(COO)、最高管理責任者(CBO)、最高財務責任者(CFO)、最高マーケティング責任者(CMO)、技術本部長(SVP of Marketing)が辞職、空席となっています。

(ウーバーは、いつまで存続するかわからないから、いまあの会社に行くのはやばい)

そういう風評が立っているので、幹部のリクルートが出来なくなっています。

カラニックCEOに対し50項目にも及ぶ改善要求を突き付けた株主は、ベンチマーク、ベンロー・ベンチャーズ、ロウワーケース・キャピタル、ファーストラウンド・キャピタル、フィデリティーの各社です。

このニュースは(株式さえ公開しなければ、何やっても投資家から文句を言われないだろう)というこれまでの常識をくつがえす事件です。

いわゆるユニコーンといわれる存在が、チヤホヤされる最大の理由(うるさい株主からの逃避)が無くなったことを意味します。

その意味で、株式の公開を出来るだけ先へ延ばすといういま流行の戦略が、今後、急速に不人気になることも予想されます

ウーバーは「シリコンバレーの堕落」を象徴する企業ですが、これからはサバイバル、すなわち企業の存続を賭けた戦いへと移って行きます。

ウーバーがIPOすることはたぶんムリだと思います。上から下まで腐っている会社なので、追加の資金調達も困難を極めると思うしダウンラウンドにならざるを得ないでしょう。それよりなにより、莫大な赤字を速やかに「止血」しないと、数年後には潰れるリスクもあると思います。

トライオートETF

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