下はCNBCによるアンバー・バルデーへのインタビューです。アンバーはひと月ほど前にJPモルガンを辞め、自分の会社、クローバー(Clovyr)を創業しました。

Right now blockchain is about information sharing: Amber Baldet from CNBC.



以下抄訳:

JPモルガンでクウォラムという名の企業向けイーサリアム・プラットフォームを開発していた。率直に言ってアプリケーションを構築するのは簡単ではない。イーサリアムを利用した実例を世の中に対して示そうともがいているエンジニアは多いが、どのブロックチェーン・プラットフォームを選べばよいか選択肢が多すぎてわからない。またミドルウェアに相当するレイヤーがごっそり抜け落ちているため例えば株価情報などの基本的なフィードをプラグインすることすら難しい。

JPモルガンのクウォラムはオープンソース・モデルであり、プラットフォームを無料で提供する代わりその上を走るアプリに対して課金する試みだった。つまりクウォラムはある種のOSというわけだ。

クローバーがやりたいことはAppStoreみたいなものだ。いまイーサリアムを利用したアプリを探そうとするとたいへんな労力がかかる。どこを探せば良いかすらわからない。「ブロックチェーンのグーグル」みたいな検索すらできない。インターネットの黎明期、検索というサービスが登場したことで利用が爆発的に伸びた。だからブロックチェーンでも、いろいろな試みを一堂に会し、簡単に発見できる「場」を提供したい。

さらに「こんなアプリを作りたい」と夢見るエンジニアが簡単にブロックチェーンをベースにしたアプリを構築できるためのいろいろな道具立てを提供したい。実際、現在出回っているブロックチェーンのアプリの多くはエンジニアの作業を簡単にするためのツールとしてのアプリだ。だから利用可能なそれらのツールを一堂に会すれば、開発をアクセラレートできる。

現在、ウォール街で試みられているブロックチェーンの使用例は「情報共有」ならびに「ワークフローの共有」が多い。だから中抜き(ディスインターメディエーション)ではない。そして中央集権の取り壊しではない。競争は良い事だから現在の金融機関のような中央集権に対する挑戦・競争はもっとあってもいい。ただし現状を言えば「取引の当事者たちがリアルタイムで同じものを監視できる」という利用例がとりわけ重宝されている。ブロックチェーンのプロジェクトが株券の受渡しなどで先行しているのはそのためだ。

投資銀行各社は皆が考えているよりずっと早いタイミングで機関投資家向け仮想通貨トレーディング・デスクを始動するだろう。ただし、その場合でも法務面、監督当局の枠組みをどうするか? という問題は未解決のことが山積みだ。あとカストディーの問題も容易には解決しない。




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