さて、今でこそシリコンバレーのIPOをゴールドマン・サックスやJPモルガンのような東部の大手投資銀行が手がけることは当たり前ですが、この時点まではシリコンバレーのIPOは最初に書いたブティック投資銀行が引き受ける例が多かったです。

皆さんはマイクロソフトやインテルの主幹事がどの投資銀行だったか、ご存知ですか?

インテルの主幹事はアンターバーグ・トービンです。マイクロソフトはアレックス・ブラウンです。つまり有名じゃないブティックがハイテク株を引き受けるというのが常識だったのです。

アップルやネットスケープの場合は例外的に売出し目論見書の左側(ここが一番上位のポジション)にモルガン・スタンレーが来ていますが、これはH&Qのビル・ハンブレクトが当時のモルガン・スタンレーの伝説的CEO、ディック・フィッシャーと大学時代の同窓生で、アップルのスティーブ・ジョブスが「おおきい証券会社も招いた方がいいよね」と言ったので、ビル・ハンブレクトが旧友のディック・フィッシャーに幹事参加をもちかけたのです。
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