古典を原書で読む方法として:

1.まずその古典を映画化した映画を観てしまう
2.オーディオ・ブック(朗読された本のCD)を聞く
3.キンドル・ソフトウエアをgetして無料で原書をダウンロード
4.オーディオ・ブックが手に入らない場合はオーディブル・ドットコム

というマルチメディアを駆使した攻め方を以前の記事で提案しました。

今日はその話の続きで、「それじゃ実際にどの作品からはじめれば良いのか」という事を示します。

英語で書かれた究極の古典という事になると、やっぱりシェークスピアになると思います。

でもシェークスピアは古い文体で書かれているのでメゲます。

また芝居の脚本はシーンが全て描き切られているのではなく、余白も多いです。

本来、それが上演される時には役者さん独自の解釈でその余白が埋められるのだと思います。逆に言えば台本だけを読むのには辛いものがあるということです。

これらの理由から最初からいきなりシェークスピアにチャレンジするのは薦めません

因みに僕個人の一押しは『As you like it(お気に召すまま)』です。

シェークスピアの作品は大きく分けて喜劇、悲劇、時代モノの三つのカテゴリーに分類できますが、『お気に召すまま』はそのうちの喜劇に入ります。

僕がこの作品を好きな理由は:

1.主人公のロザリン(Rosalind)のキャラがすごく良い
2.変装(cross-dressing)に代表されるシェークスピアお得意の性別倒錯(gender reversals)を使ったストーリー・テリングのテクニックが味わえる

などによります。

478px-Rosalind_-_Robert_Walker_Macbeth

(ロザリン 出典:ウィキペディア)

さて、シェークスピア以外の古典となると色々な選択肢があると思います。

教養という観点からだけならプラトンなどもっと時代の古いモノの方がカクテル・パーティーなどの場面で自慢できます。

でもここではあくまで英語の勉強を兼ねて古典を読むという切り口で話をしているので、古典を読む事で英語力の足しにもなるような、或る程度コンテンポラリー(同時代性を持った)な作品の方が最初は良いかなと思います。

小説として完成されているという点ではジェーン・オースチンはとても端正な小説を書きます。

オースチンはいろいろな作品を書いていますが、その中で主人公に最も感情移入しやすいという点では『エマ(Emma)』と『高慢と偏見(Pride and Prejudice)』という事になると思います。

『エマ』に関しては過去に何度も映画化、TVドラマ化されています。

1996年のグウィネス・パルトローが主演した映画(エマの「お人よしだけど無神経」というキャラを見事に演じています)が有名です。

「安上がりに英語力をUPする必殺技」シリーズでは感情移入できる主人公を先ず特定し、それをレバレッジすることによって原書読破という苦行をやり遂げるという事を提案しているので、ここで主人公が好きになれるか、なれないかは大事なポイントです

その点、グウィネス・パルトローの演じている『エマ』のキャラには捨てがたいものがあります。

でも僕としてはむしろ2009年のBBC制作のTVシリーズの方を推したいと思います。こちらの主演はロモーラ・ガライです。
続きを読む