Market Hackの管理編集を担当してくれている永田さんから「どうやら日本のゴールドマン・サックスに労働組合が出来たようです」と聞いたときは一瞬(ネタか?)と自分の耳を疑いました。

もちろん労働者の権利は守られなければいけませんし、日本の法律では労働組合は任意に結成できます。

だからゴールドマン・サックスの従業員が労組を始めたとしてもそれ自体は咎められるべき問題ではありません。

でもゴールドマンに労組が出来るということは実力主義で鳴り響く同社の歴史や誇りに対する冒涜だと思うのです。

労組に加入している本人たちは自分達が今、まさに黄金の敷き詰められた舗道の上に立っていることにすらぜんぜん気が付いていないのでしょう。

手のひらで「さっさっ」と砂埃をどけてやるだけでゴールドの艶々とした輝きが自分のものになることをこの人たちは全然気付いていないのだなと思うとなんだか哀しい気持ちになります。

別に関係ないと思うのです、アシスタントだろうがお茶汲みだろうが。ゴールドマンというカイシャに自分が潜り込めたという事実、、、本当に才覚のある奴はそのチャンスをもらっただけで十分のはずです。

あとはどうのし上がってゆくかは自分次第です。

ゴールドマンを一介の証券ブローカーから屈指の投資銀行に育てた名物経営者、シドニー・ワインバーグのエピソードを少し紹介したいと思います。
Sidney_Weinberg
(出典:ウィキペディア)

ワインバーグはブルックリン生まれで兄弟が11人も居たので満足に勉強することもできませんでした。兄弟を喰わせるために高校を中退してしまうのですが、そのとき担任の先生に推薦状を書いてもらい、それを握りしめてマンハッタンに行き、一番立派そうなビルに飛び込みます。

そのビルの住所は「エクスチェンジ・プレース43番地」でした。このオフィスビルの最上階まで昇り、片っぱしから飛び込み面接をします。

「小間使いが必要ですか?」

そして日が暮れる頃、このビルの3階の小さな証券ブローカーの門戸を叩くわけです。

「ボーイを必要としていませんか?」

「小僧なんぞに用は無い。さっさと失せろ!」

ワインバーグはそれでも諦めず、翌日、その証券ブローカーの事務所を再度訪問します。

「きのう応対してくれた人に明日また来なさいと言われたので、、、」

テキトーなウソをでっちあげてまんまと面接にまで持ち込みます。
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