Netscape_classic_logoアメリカではよく「Netscape moment」という言葉が使われます。つまり「ネットスケープがIPOした瞬間」という意味です。このIPOを契機としてアメリカの投資家のハイテク株に対する考え方が激変し、所謂、ドットコム・ブームがはじまったのです。

2010年は「Netscape moment」の再来になるような注目を浴びるIPOが出て来るでしょう。それは取りも直さずシリコンバレーにブームが戻って来ることを意味します。

ブームの火付け役になるであろうIPOは所謂、ソーシャル・ウェブと呼ばれる会社群の中から出てくる気がします。具体的にはフェイスブック、ツイッター、リンクドインなどの企業です。

でもそれらの企業以外にも注目度の高い企業は幾らでもあります。例えばビデオ・プラットフォームの会社、ブライトコーブやネットワーク機器のカリックス、電気自動車のテスラ・モータースなどです。

2009年は民間企業や個人のこしらえた多額の借金を政府が肩代わりする年でした。このため公的負債は世界的に急増しました。1930年型の大恐慌を未然に防ぐためにはそうせざるを得なかったのです。

今年はすでに「腹いっぱい」になってしまった公的部門の負債をどうやって軽減するかがテーマになります。だから財投という言葉は流行らないと思うし、投資家が忌み嫌う言葉になるという気がします。

なるべくバランスシート・リスクの無い、クリーンで身軽なストーリーが人気を博す筈です。

その観点からすればシリコンバレーのハイテク株は政府の支援とは無縁だし、バランスシートも鉄壁です。

おまけにTwitterやYouTubeを指摘するまでもなく、インターネットのサービスは世界的な需要爆発を経験しています。

単純明快なストーリーではないでしょうか?