最近、領土問題が話題にならない日はありませんが、海外の識者はこれをどう見ているのでしょうか?

今日はウォールストリート・ジャーナルに投稿された、米国民主党上院議員、ジェームズ・ウェブの論文を紹介します。

その前に、僕はこのジェームズ・ウェブ議員の投稿は良く事情を理解している人が書いているし、米国内ではかなり影響力を持つと思っています。その理由は彼の軍人、代議士、そして映画脚本家・作家としてのトラックレコードに由来します。

ジェームズ・ウェブのお父さんは米国空軍のパイロットで第二次世界大戦中B17を操縦し、また冷戦時代に「ベルリン空輸」を敢行した人です。

ジェームズ・ウェブ本人はアナポリス海軍学校(=陸軍のウエストポイントに相当)を卒業し、第5海兵師団第1大隊のデルタ・カンパニーで小隊長としてベトナム戦争のフエの戦いに従軍し、海軍勲功章をはじめとする、数々の勲章を受けています。

その後、アメリカ合衆国海軍長官に就任し、さらにベイルートにおける米国海兵隊バラック爆破事件(200人近い海兵隊員が死にました)のドキュメンタリー番組をPBS(=日本のNHKのような公共放送)で作成し、エミー賞を受賞しています。またヒット映画『英雄の条件』の原作者で、プロデューサーも務めました。

ウェブ上院議員は軍事専門家の立場からイラク戦争に批判的、悲観的な意見を表明し、物議を醸しだした事もあります。

なお、現在の彼の奥さんはサイゴン陥落のときにアメリカに逃げてきたベトナム人で、そんな事からも南アジアの情勢に詳しいです。

それでは背景説明はこのくらいにして以下は彼の論文の抄訳です:
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