早い話、ソフトバンク株主のカネで、余り見込みのない北米携帯市場に於いて博打を打つ……それがソフトバンクがスプリント・ネクステル(ティッカー:S)買収でやろうとしていることです。

現時点ではソフトバンクがスプリント・ネクステルの全部を買収するのか、それとも3分の2の株式を支配しようとしているのかは、明確ではありません。買収額は買収の条件に応じて、150億ドルから250億ドルになると思われます。

スプリント・ネクステルは全米第3位の携帯電話オペレーターですが、そのトラックレコードは芳しくありません。

下は同社の一株当たり利益(EPS=青色)と一株当たりキャッシュフロー(CFPS=赤)の推移です。
2


見ての通り、赤字続きです。

因みにスプリント・ネクステルよりはるかに大きい上位二社の業績を示すと、先ずAT&T(ティッカー:T)は:
4


次にベライゾン(ティッカー:VZ)は:
1


となっており、いずれもちゃんと利益を出しています。マージンは以下の通り:
5


売り上げ規模はAT&Tが1,271億ドル、ベライゾンが1,152億ドル、スプリント・ネクステルが353億ドルです。

スプリント・ネクステルは関連子会社にクリアワイヤー(CLWR)の発行済み株式数の約半分を持っており、クリアワイヤーは膨大な周波数帯域ライセンスを保有しています。またクリアワイヤーの技術(TDD LTE)はソフトバンクの技術と相性が良いです。

クリアワイヤーの業績も掲げておきます:
3


因みにクリアワイヤーの売り上げ規模は13億ドルです。

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