ペトロブラス(ティッカー・シンボル:PBR)が今日-7%近い急落を演じました。
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今日は同社の決算発表の日で、決算の内容自体は概ね市場参加者が予想していた通りだったのですが、負債が同社自身がターゲットとする額を超えていた事が嫌気され、株価の急落につながりました。

現在の負債額(ネットベース)は723億ドルです。これは去年の年末の549億ドルから増えています。

純負債対EBITDA(利払い税金償却前利益)比率は去年の第4四半期の1.66倍から現在は2.77倍に跳ね上がっています。

ペトロブラスは1953年に創業されたブラジルの石油公社で、2000年にADRがIPOされました。オフショアの海底油田開発に優れたノウハウを持っており、2009年に相次いでリオデジャネイロ沖の大深水油田を発見しました。現在の確認埋蔵量は108億バレル(原油のみ)です。

問題は、相次ぐ原油探索の成功の後、ブラジル政府が外国企業を締め出し、ブラジルにおける油田開発をブラジル人の手に集中する政治的決断をした事です。

その一環としてそれまで50%を切っていた政府のペトロブラス持ち株比率を再び51%以上の過半数株式に戻し、再国有化しました。さらに将来、沢山発生する、大深水油田開発にまつわる設備投資においてもブラジル国産のオイルリグや作業船を優先して徴発する政治的決定をしました。唯一、その資金調達だけは海外の投資家へ依存するという虫の良い決定を下してしまったのです。

ペトロブラスの株価は少数株主権のダイリューション(希釈化)、非効率な調達計画による採算悪化懸念、過度の負債を背負いこむ事に対する投資家の不安などを背景に、この決定以来、ずっと右肩下がりになっています。
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