映画、『ソーシャル・ネットワーク』を見てアメリカの起業家にあこがれた読者も多いと思います。

しかし米国で創業する起業家の全てがマーク・ザッカーバーグのようにハーバード大学で学び、天才的プログラミング・スキルを持っているわけではないのです。

カネなし、コネなし、スキルなし、だいいち起業する際のビジネス・アイデアすら持ち合わせない若者でも、不屈の闘魂で今をときめくアントレプレナーになれる、、、そういうシンデレラ・ストーリーを今日は紹介します。

エア・ビー&ビー(AirB&B)は自分の住居やアパートを自分が居ない間、旅人に貸し出すコミュニティ・サイトです。

共同創業者のブライアン・チェスキーはロード・アイランド・スクール・オブ・デザインでジョー・ギャビアに出会い、意気投合します。卒業式の日、ジョーは「ブライアン、いつかキミと一緒にビジネスをはじめたいね」と言って別れます。

2年後、当時ロスアンゼルスで就職していたブライアンにジョーが電話しました。

「ボクのルームメイトが出て行ったから、サンフランシスコに来ないか?」

それでブライアンは会社を辞め、カノジョと別れてサンフランシスコにやってきます。

ブライアンの銀行口座には貯金が1000ドルしかありませんでした。

しかしサンフランシスコに着いてみるとアパートの家賃は1150ドルでした。

(これはすぐにカネを稼ぐ方法を考えないと駄目だな)

そう焦ったブライアンはその週末、ちょうどサンフランシスコでデザイナーの国際カンファレンスが開催されていることに気付きます。

サンフランシスコ中のホテルはすべて満室でした。

(これだ!)

そう思いついたブライアンとジョーはカンファレンスに来た参加者でホテルが予約できなかった人に「うちに泊まりに来れば」と営業しました。

ただ急な話だし、とてもベッドを買うお金などないので泊り客に「エア・マットレスで我慢して」と事情を説明しました。(エア・ビー&ビーのエアはここから来ています)

こうやって何とかその月の家賃を払うことが出来たブライアンとジョーはその後もいろいろ起業のアイデアを考えますが、良いアイデアは浮かびません。

(当座は部屋を他人に貸して食いつなぐ他無いな)

2008年のSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)カンファレンスの際、ブライアンとジョーは「このイベントに合わせてウェブサイトを立ち上げよう!」と思い立ち、サービスをローンチしました。

結局、SXSWでは3人のユーザーしか来ませんでした。

2008年の夏、大統領選挙に向けた民主党の党大会がデンバーで開催され、ホテルの数が足らなくなることは確実でした。

(このチャンスに賭けるしかないな)

そう思った2人は新聞記者に片っぱしからメールを出し、エア・ビー&ビーの存在をアピールしました。

この努力が実って数人のブロガーがエア・ビー&ビーの存在についての記事をUPし、それが新聞記者の目にとまって全国紙やCNNがエア・ビー&ビーに関する報道をしました。

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