印刷されている紙がピンク色であることを除けば、英国の経済紙、フィナンシャル・タイムズほどお堅い新聞はありません。

しかしそのフィナンシャル・タイムズが「ロンドンの高級住宅市場では不動産ポルノに近い状況が起きている」と解説しています。

リーマン・ショックや欧州財政危機問題にもかかわらず、ロンドンの中心部のごく一握りの高級物件の価格は下がるどころか、リーマン・ショックの時のピーク以上に値上がりしています。

それらのごく一部の物件がロンドン全域の平均取引価格を押し上げているので、アカデメトリックス住宅価格指数は2009年初頭からまた騰勢を強め、米国のケース・シラー・マイアミ指数と大きな乖離を作っている事が下の動画の中で指摘されています。



動画中で紹介されている、売りモノとして市場に出ている物件の例で、ハイドパークの一軒屋は3億ポンドの売り値がついているそうです。

欧州財政危機でギリシャのお金持ちなどが自分の資産保全のためにロンドンの不動産を購入したことも市況を押し上げた一因だそうです。

いずれにせよロンドンの不動産取引のうち、イギリス人による取引は僅か19%に過ぎず、その他の買い手がイギリス人を圧倒している点が興味深いです:

【ロンドンの不動産の買い手の内訳】
イギリス 19%
香港 17%
シンガポール 15%
マレーシア 14%
中東 11%
中国 5%
インド 5%
ロシア 4%
欧州 4%
トルコ3%

出典:ジョーンズ・ラング・ラサール