中国の2月の貿易統計を見て少し安心しました。
まず輸入ですが前年比+39.6%の1,459億ドルでした。次に輸出は前年比+18.4%の1,145億ドルでした。
下のグラフの輸入(赤)を見て頂きたいのですが、今回はグラフが鋭角的に切り返しており長期の右肩上がりのトレンドは崩れていません。

次に赤の線と青の線をみると微妙に赤の線の方が先行し、青の線がほんの数カ月の遅れを伴いながら赤の線の辿ったパターンを踏襲していることが読み取れると思います。
これはどうしてそうなるかといえば中国が加工輸出経済だからです。
言い換えれば中国は大量に原材料を輸入し、それを国内でテキパキ組み立てて再輸出するというビジネス・モデルの国なのです。
もちろん、最近は内需の拡大に力を入れているので、上に述べたような性格は昔ほど強く統計に出なくなりました。それでも基本的に中国経済がそういう性質であることには変わりありません。
すると経済活動が上向くと先ず材料の仕入れが増える必要があるわけですから、当然、輸入の方が先行します。
今回、赤字額がドカンと増えたのはこのためです。
でもそれは材料の仕込みをやっているからであり、良いことです。
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まず輸入ですが前年比+39.6%の1,459億ドルでした。次に輸出は前年比+18.4%の1,145億ドルでした。
下のグラフの輸入(赤)を見て頂きたいのですが、今回はグラフが鋭角的に切り返しており長期の右肩上がりのトレンドは崩れていません。

次に赤の線と青の線をみると微妙に赤の線の方が先行し、青の線がほんの数カ月の遅れを伴いながら赤の線の辿ったパターンを踏襲していることが読み取れると思います。
これはどうしてそうなるかといえば中国が加工輸出経済だからです。
言い換えれば中国は大量に原材料を輸入し、それを国内でテキパキ組み立てて再輸出するというビジネス・モデルの国なのです。
もちろん、最近は内需の拡大に力を入れているので、上に述べたような性格は昔ほど強く統計に出なくなりました。それでも基本的に中国経済がそういう性質であることには変わりありません。
すると経済活動が上向くと先ず材料の仕入れが増える必要があるわけですから、当然、輸入の方が先行します。
今回、赤字額がドカンと増えたのはこのためです。
でもそれは材料の仕込みをやっているからであり、良いことです。
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