昨日、オーストラリアと米国の造幣局がそれぞれ金貨の売れ行きに関するコメントを出し、コイン需要に陰りが見えているとしています。

オーストラリアのパース造幣局は3月の金貨、金地金の売上高が-9.6%減少したと発表しました。

一方、米国造幣局も3月の金貨の売上高が前年比-15%減少したとコメントしました。

金貨がゴールド全体の需要に占める割合は小さいです。だから金価格の動向を占う上で金貨の需要に関する情報は比較的重要ではありません。

それを断った上で小口投資家にとってハルマゲドン的な世界観はもう流行らなくなりつつあることをこのニュースは示唆しているのかも知れません。

実際、先日、国際通貨基金(IMF)が発表したワールド・エコノミック・アウトルック(WEO)では2011年の世界のGDP成長率は3.5%とされていました。つまりそれほど酷い数字では無いのです。それはまた世界の中央銀行による金融緩和の期待を若干後退させる内容だったとも言えるでしょう。
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